野獣

けんさんの野獣化にピンポイントでウケた私である。
ヘテロセクシャルの男性でいうところのいわゆる女好きというのは、たぶん一生治らない。
そういう人は基本的にサシでの深い対話や共鳴を好むように見える。「君子之交淡若水」とは対極にあるタイプで、つまり女好きとは延いては人間好きなんだろう。他人に対して眩しいほど肯定的だし博愛主義的でもある。天与の才か後の努力かはこの際関係ない。そういう意味では女に限らず男も好きなんだろうが、ヘテロだと男をどうこうしようとは思わないだけなんじゃないか。バイセクの人はまた違うんだろうが。
そういう人は対人関係において距離のとり方が近く、人の心にするっと踏み込んでくる。これは私にはないスキルなので非常に羨ましい。
ヱロも生命力の発露であって英雄色を好むともいうし、泥臭さに耐えられるタフな男はやっぱりヱロいんだろう。古色蒼然たる偉丈夫像だが、本質とは古今東西そんなに変わるもんでもなかろう。でも浮気は肯定しないしセクハラは犯罪である。ちなみに健康的なヱロは女から見ると「なんじゃそりゃ」と思いつつ、度が過ぎたり厭な男から自分に向けられるというような嫌悪感がない限り「しょうがないなぁ」という感じである。少なくとも私はそうだ。
話が逸れたが、しかし生涯の伴侶となる人も見つけて幸せそうなことで、なによりである*1。これで野獣化するのは特定のお相手だけに限定されたのだろう。それを守るのも魅力的な男性の項目のひとつでもあるし。ひと昔、いや、ふた昔くらい前までは、男と女といえば行き着く先は決まったモデルしかなかったかもしれんが、幸いなことに現代はさばけた風潮なので異性でも友情や同志に関係を落とし込むことも容易だ。ご先祖様の轍は、やっぱり自重。*2

*1:以前のプロポーズのくだりではモニターの前でニヤけてしまった。入籍は次のお誕生日ですか。お幸せに!

*2:笑。