DVD:ギャラクティカ

12の惑星から成る植民地に住む、地球人ではない別の人類(吹替版では「12惑星連合」と呼称)。彼らは1,000ヤーレン(=1,000年)もの間、機械生命体「サイロン」との戦争を続けていた。
しかし、遂に和平交渉会談実現の運びとなり、各植民星の代表は、宇宙空母の艦隊旗艦「アトランティア」に集結する。だが、それはサイロンの罠であった。サイロンは総攻撃を開始、「アトランティア」は撃沈され、アダマ司令官率いる宇宙空母「ギャラクチカ(ギャラクティカ)」の母星・カプリカはじめ、各植民星は絶滅の危機に瀕する。
唯一生き残った宇宙空母「ギャラクチカ(ギャラクティカ)」は、民間の残存宇宙船と共に220隻の艦隊を組み、生存者を乗せ、植民星の宙域から船出する。目的地は、自分たちと祖先を同じくする人々が住む13番目の星、伝説の惑星「地球」……。
宇宙空母ギャラクティカ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アメリカもんのTVドラマシリーズ、わりと硬派な感じのSFである。1978年に放送開始したTVシリーズがオリジナルらしく、今回観たのは2003年から放送開始したリメイク版である。スターバックというのはイキがよすぎる船乗りの総称なのかしらん。
海外ドラマは子供の頃、夕方からNHKで放送していたホームドラマをよく観た。アーノルド坊やは人気者がきっかけだったかな。それからフルハウス愉快なシーバー家のあたりは毎週かなり熱心に観ていた。他にすることなかったのか、若かりし青春時代の私よ‥‥。そのくせビバリーヒルズもフレンズもERも24hもまともに見てないんだけどな。その後は大人になってから一時ケーブルテレビを見ることが出来る環境になったため、スターゲイトにダダハマリしたのと、あとアンドロメダが面白かったっけなー。
こういうドラマシリーズというのは、重すぎず堅すぎず、しかし変に手抜きでもなくよく出来ている。人気シリーズになると主要登場人物ひとりひとりに専属の脚本家がつき、誰それがメインのエピソードというのを回り持ちで作り、キャラクターの動かし方や方向性などを討論しながらストーリーを作っていくという話も聞いたことがある。ひとりの脚本家に全てのエピソードを作らせずに済みマンネリ防止になるし、個性的なキャラクターそれぞれのスタンスに一貫性を持たせる効果もあるらしい。
昔ながらのホームドラマ系だと、一貫して軽いコメディタッチを楽しむことになるが、ときには社会問題と絡めたり麻薬撲滅キャンペーンの一翼を担ったりすることもある。何年もシリーズが続くので子役がどんどん成長するのに合わせて役柄も小学生から思春期に移り、ドタバタコメディがラブコメになり、親離れを描いたり試練に挑戦して成長していく姿をみせたり失恋したり、しまいに前々から付き合っていた相手と結婚して子供が出来たりもする。まるでリアルタイムで近所の子の成長を眺めているように感情移入してしまうのだ。TVじゃないが年に一度成長した姿を見せてくれるハリーポッターも、この点では似たような構成になっているわけだ。
SFの場合は一回一時間弱の細かいヒューマンドラマの積み重ねで、物語の大枠も少しずつ進行していく。それでこの先どうなるのというハラハラ感と、誰それがどうしたこうしたというゴシップ的な楽しみ。毎回少しずつ積み重ねるのでなければ得られない重層的な面白さなんである。TVシリーズはせっかちな人にはオススメできない。
で、全然ギャラクティカの感想になっていないのだが、まだシーズン1の途中、ほんの手始めである。手応えは充分なので、本当の面白さはこれからだ。