映画:アイアンマン

天才発明家のトニー・スタークは父の代からの武器開発企業のオーナーである。武器のデモで訪れたアフガンで武装集団に拉致され、兵器開発を強要される。そこで見たものは、どこから流入したのか自社製品の数々であった。彼は医師インセンと共に兵器開発をするフリをしながら脱出用のパワードスーツを製作し、命からがらの脱出を果たすが、その途中でインセンは彼を助けて死んでしまう。その苦い経験から帰国後トニーは自社の軍事産業からの撤退を発表。自らは自宅の作業部屋に篭って、新型パワードスーツの開発に没頭する。
見所はギミックである。細かく分かれた流線型のパーツがぴったり合わさっていくところが鳥肌モノだ。CGが細かくて配線やら光るチップやらの内部機構も丁寧に作りこまれてる。高速で飛んでいる間にもスピードブレーキやら制御装置やらがパタパタ動いているのだ。芸が細かい。足の裏の推進装置だけでは飛行が安定しないため、手のひらにも噴射装置を付けて方向や身体の均衡を制御するというのも、痒いところに手が届いている。うんうん、前から足の裏だけで噴射したら姿勢を保って行きたい方向に行くのは大変だと思ってたんだ。人体は縦に長く関節がたくさんあって安定しないから、端っこに押す力を加えたら普通にクニャッとなっちゃうよね。衝撃でのけぞったら後ろに回転しちゃうし背骨が折れそうだよね! ついでに手のひらの噴射装置は武器にもなるし、一石二鳥。あとロボットアームの「不器用」が可愛いのが思う壺。くそ。
主人公が纏うのは身体に沿うようなパワードスーツでシルエットが細く軽そうな、まあいってみれば鎧の類だが、敵方のスーツはずんぐりしていてモビルスーツに乗り込む感じに近い。足元からのジェット噴射でゴゴゴゴゴ‥‥と飛ぶ姿はまるでザクかなにかである。
それにしてもしかし、アメコミが元気なのは嬉しい限りだ。
私はヘテロ女なので、少女萌えにはしっているものは面白さがまったく判らない。腐れ方面もよく判らんしな。私自身が姉御キャラに見えるらしくたまーに妹キャラ担当の女子に変に懐かれたりして、上目遣いで「え〜、すごーい‥‥」とか言われたりすることがあるが、正直、可愛かろうがなんだろうがそういう意味では女の子に興味がないので対応に困る。ていうか、ゾッとする。そういうのは単純バカ男にしか通用しないんだ、判ってくれ。これが犬ならメロメロになるがな。実際のところ、姉御どころか私は末っ子なんである。甘えられたってパッと見で「ああ可愛いね。で?」と思う以外、どうしろと。おかしな具合に持ち上げてくれなくていいから、普通に友達になろうよ。そんなことはどうでもいい。話がズレた。
元に戻すが、多国籍語が入り混じるゲリラってなんだろう。外人部隊が独立した武装勢力となって、独自でどっかでゲリラ活動をやってる設定なのだろうか。特定の仮想敵国をイメージさせないための方便なのかな。