映画:アイアンマン3(監督:シェーン・ブラック)


IMAX3D。アベンジャーズ後の悩むアイアンマンである。酷い目にあったら生身の人間なのでPTSDに苦しむ。このへんが破格の軍事力で強いアメリカと投入される生身の兵士とのギャップと通じるものがあるともいえるのかもしれないけど、アメコミのお約束でもある世相との対比はあまり好みじゃないのですっ飛ばすことにする。
アイアンマンは中の人が天才なだけで身体的に特殊能力があるわけではなく、戦闘力・防御力はスーツ頼みなのだね。ヒーローに祭り上げられたけど、神様だの緑色の超人だのと比べたら脆いただの人間である。強烈な体験をしてパニック障害不眠症を患い、トニーは時間を持て余して自分を守ってくれるアイアンスーツをひたすら作り続けていた。そんな人間らしいトニー・スタークのお話なんである。
ヒーローもので中の人がただの人間というのはいつか出てくる問題で、それでどう心の落しどころを見つけるか、ということなのだけど、あれで正気に戻るところがエンジニアの端くれとしては共感しまくりでちょっと嬉しかった。
あとトニーにとってはポッツがアキレス腱である。聡明だけどか弱い女性で、いわゆるお姫様といった役どころ。今回はこのポッツが物凄く可愛い。しかしいつまでも美しく可憐だけど、演じるグウィネス・パルトローもそろそろ‥‥と調べたら、自分とひとつしか違わないことに気付いて若干青ざめている。じょ女優さんって凄まじいな。ともかくペッパー・ポッツがおいしいところを全部持っていってしまう、ポッツ萌えでニヤニヤする1本であった。もうね、最後の「あらやだ」ってなとこなんて悶絶である。これは楽しかった。
エンドロールの最後に絶対なんかありそうだと思いつつ、どうしてもトイレに行きたくなって抜けてしまったのが悔やまれる。観たかった‥‥。