あぺとぺ

なんだかあぺとぺなんである。
SF的に言えば、演算不能である。
ファンタジー風にいえば、多元宇宙に裂け目が出来て異世界に放り込まれそうなんである。
純文学的に言えば、朝日が差し込み逆光となって梟の影が浮かび上がったんである。
推理小説風にいえば、なにか違う! 犯人は間違いを犯したんである。
ラノベ的に言えば、まるで岩の割れた隙間から覗くと中で百合の花が燐光を放っていたとでもいうような不可思議な出来事なんである。
青春っぽく言えば、理由のないでたらめな衝動なんである。
ハードボイルドっぽくいえば、うすっぺらな根拠のない脅迫なんである。
あぺとぺ。何もかもを混沌に放り込み、覆す素敵な言葉。

あぺとぺ【副】 首尾一貫していないこと。あやふやなこと。