爪まで愛して

マニキュアをしていると、2、3日で爪の根元のほうが伸びてきて空白部分が出来てくる。そのためだいたい週に2回くらいのペースで塗りなおしていて、なんとなくそれが火曜日と金曜日になっていることが多い。しかし今週はやりそびれてしまって先週の金曜日に塗ったきりになっている。
ふと手を見ると、根元の空白部分が目に付く。ああ、これだけ伸びたのね、と判るのが興味深いというかなんというか。髪が速く伸びるのはエロい証拠というが、髪が伸びるのは充実しているときで、爪が伸びるのが速いのは苦労している時期ともいう。色気も充実してなきゃ出てくる暇もないってことか。
それはともかく、手をじっと見て生活に思いをはせていたら、あることに気がついた。
指によって空白部分の幅が違うのだ。ということは、指によって爪の伸びる速さが違うわけだ。
小さな発見である。そうか、んじゃどの指が速く伸びると金銭の苦労で、別の指だと健康の苦労で、またこの指だと仕事運、あの指なら女禍の相とか判ったりするんかな‥‥と妄想が広がったが、それじゃ占いである。意外とありそうだが。
ちなみに右手の薬指と左手の中指は2mmくらい空白部分があるが、左手の親指は0.3mmくらいしかない。右手の親指は1mmくらいである。この差はいったいなんなんだろう。ここまできたら写真を載せないわけにもいくまいが、下のものは左手の親指と中指の比較である。あと握っている黒いものは電話の子機。

きれいなネイル写真どころか、剥げかけた汚いマニキュアを晒してどうしたいのか自分でもよく判らない。