先日、温麺を食べていて気付いた。塗りのお椀が割れている。
朱塗りの内側に割れの筋が入っていたのは前からだったが、それが外側にまで達してしまったらしい。試しにいっぱいに水を入れてみると、じんわりと浸み出してくる。
高温多湿の日本の夏にお椀が割れることもあるのか。木製の漆器の場合、極度の低温や乾燥で割れることがある。それ以外にも濡れた状態で長時間放置するなど、日常の扱いが悪くても割れたりするんだろうな。
ウチには何故か麺類を食べるのにちょうど良い大きさのドンブリの類が、このお椀ひとつしかない。丼物を作ってももちろんこのお椀で食べる。私の場合はひとりで食事をするのにきれいに何皿もおかずを並べるなんてことは、まずやらない。一品で何種類かの食材が摂れる具沢山の汁物は定番である。あとは簡単に麺類で済ましたり、褒められたことじゃないがあとで食器を洗うのが面倒なので野菜炒めなどを直接ご飯の上に乗っけてしまうことも多い。食事が貧しくなると心が荒廃するので、味噌汁をご飯にかける猫まんまだけはやらないのだが、それならおかずを直接乗っけるのはいのかというと、ビビンパみたいなもんだからギリで大丈夫ということにしている。
話がズレだが、そんなときに活躍するのがこのお椀であった。他にも食器はあるのだけど、おさまりのいい大きさ・深さのものがないと、なんとなく淋しい。また買うとしよう。今度は電子レンジが使えるように陶器にしようかな。