根岸公園で廃墟

花見に行った根岸公園には、通称『根岸競馬場』、幕末の1866年に創設された横濱競馬場跡がある。現在残っている一等観覧席は昭和5年に建てられたものである。根岸森林公園自体がレース場だったが、第2次世界大戦後、横須賀港が見渡せる位置にあるということで、一時米軍に接収された。元はこういう形状だったらしい。

いまでも廃墟のすぐ脇には米海軍の接収地が残っている。

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遠くから眺めてもそこだけ空気が違うような威容を誇っている。

近づいてみる。



更に近づいてみる。



蔦が絡まり、無人になっても何百年でももちそうな石造り特有の質感である。

木立の陰からのぞくと、コウモリが飛びそうな雰囲気になる。

丘の上に立つ全容。客席側は米軍の土地なので回って見ることができない。日本ではないような異様な光景である。

張り出しのテラス。アーチが埋められてるのは、これも昭和の初めに作られたんだろうか。それにしてはずいぶんレンガの色が残ってるなぁ。