関西旅行 その2:竹田篇

2日目の朝、旅館の方に和田山から今回の目的地・竹田城址近くの駐車場まで送っていただいた。本当は朝日が昇るところがいいらしいのだが、そこまで頑張れなかったので8時出発。
この日も快晴である。送っていただきながら話を聞いたら、竹田城址というのは天守閣も消失しているし残っているのは石垣ばかりで、地元では小学生がお弁当を持って遠足に行くような場所なのだが、ここ最近急に人が来るようになってその人気急騰っぷりがどうもピンとこないのだそうな。日本100名城に選ばれたというが、ネットの有名サイトで話題になったのも一因だろうか。かくいう我々もネットの話題にのせられたクチである。
車を降りて舗装道路をしばらく登る。途中でクマバチがあちこちでホバリングしている。最初は同じ蜂がついてきているのかと思ったくらい、歩いていてずっと途切れないほどたくさんいるのである。どれだけ巣があるんだ。途中で大きなカミキリが荷物を運んでジタバタしているのも見かけたが、動きが速すぎて写真は撮れず。

登ってみるとこの景色である。



ああ、こりゃ凄い。雲海に浮かんだら船のようだろうな。そしてクマバチがあちこちで小競り合いをしている‥‥。


城の突端。この場所である。山の上でもiphoneの電波が入ったので、記念にgoogleマップのキャプチャを撮ってみた。
爽やかな風が気持ちよかったので、ここでしばらくまったりとする。
帰りは徒歩で山を降りる。かなりの急勾配で一段の蹴上げが高い石段が続く。路肩は崩れやすい土なので緊張して降りると膝が笑う。

下から見上げるとほぼ崖である。
しかし登ってきている人もいる。これは登るのは大変だよ。そんな大変な下からの目安なのだろう、「竹田城址まであと○○m」というたて看板がところどころに立っている。って、あれ‥‥?

上の看板にふもとまで700mって書いてなかったっけ‥‥??
とにもかくにも降りきって、息を切らしながら自販でジュースを買って公園で休憩したのだった。山を降りたところは駅の真裏なのだが、予定の電車時刻までまだ間があったので、その辺を散策することにした。

こちらは表米神社。って、また登りかよ!

登ってみたらけっこう立派な神社で、桟敷席まで備えた相撲の土俵があった。

お社の彫刻も凝っている。
ここでハクビシンらしき獣をみかけた。見た私のほうが驚いて「あっ!」と大声をだしてしまったので、すぐに蓋のある側溝に飛び込まれ、写真が撮れなかったのが残念。



次いで駅の反対側にある吉光稲荷大明神。また登り‥‥。

ここはわりと小さなお社であった。

駅へ戻る途中、線路の下を潜れるルートを見つけたので潜ってみた。

水が豊富な土地らしくそこここにきれいな流れがあるのだが、これもその一端のようだ。水のある低い場所というのはじめっとしがちだけど、ここは手入れが行き届いているのか清潔感があったなぁ。

それから1両編成のワンマン電車に乗って和田山まで行き、また特急を乗り継いで今度は奈良へ向けて移動したのだった。和田山も竹田も山あいの小さな町なのだが、このへんの伝統なのか焼き板の壁も美しくこざっぱりして綺麗なところだった。西日本ってのは隅々まで雅だな。

この日の宿は奈良ロイヤルホテル。ところで京都から近鉄で新大宮まで行ったのだが、これが無造作に平城京跡地を横切って走るのだな。だだっ広い野原に朱塗りの建物が見えたときにはなにがなし吃驚したわ。窓に! 窓に! 遺跡が!