台北旅行-観光篇

3泊4日で台北に行ってきたんである。天気は前半が曇りで後半から晴れて暑くなってきた。

1日目はツアーで有名どころに連れて行ってもらった。

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中正紀念堂蒋介石の墓碑というか、お墓ではないけども哀悼の意を表して建てられた紀念堂なんだそうな。尺がでっかい。

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その道のヒトには有名らしい、台北一のパワースポット、龍山寺。ここでガイドさんにおみくじのひき方を教えてもらって引いたのがこれ。

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帰ってから意味を調べてみたんだが、ちょっと笑ってしまった。

抱薪救火火增烟
間違った方法で問題に対処しても更なる悪化を招くだけである。

燒卻三千及大千
そうして巨大な損害を被るのだ。

若問營謀併出入
これから先のどうしたらよいかと問うなら、

不如收拾莫憂燃
何もしないほうがよい。 

 下手に手を出すと被害が拡大するから小者は黙って何もするな、的な。なんか怒るより「あっ、そっかぁ」と納得してしまった。なるようになるさ~、ふふふ~ん。という心持でこれからも生きていこうと思う。

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龍山寺から程近い、歴史街区の剥皮寮。歴史的には300年前の先住民の時代から港町として栄えていた土地で、龍山寺も住民の信仰およびこの土地の商業の安泰を祈願する拠点だったそうな。台湾の伝統的な建築様式と洋風バロック様式が混ざり合った街並みとなっている。しかし行ったのが17:00過ぎだったので、ほぼ営業時間外であった。

この後ぶらっとしたのだが、このへんにある夜市は華西街観光夜市といって、アダルティな雰囲気に満ちた混沌とした空間だった。

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2日目、故宮博物院。ここもまたスケール感のおかしい場所だった。

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左の彫刻は象牙透彫雲龍文套球、球が3重になっていて職人が100年間3代に亘って作り上げたという逸品である。もちろん中の球は動く。中華は頭オカシイ。(褒め言葉)石を彫刻した白菜と角煮も見たよ。

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ナイトツアーで九份へ行ったが、メインの通りはどこも観光客でごった返していて、自分もそのひとりなんだけどもだんだん人気のないほうへないほうへ寄って行って何故か裏道というか、地元の人の生活道路なんだろうなという感じの路地をほっつき歩いていた。

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高低差が激しい土地なので細い路地と階段が縦横に走っていて面白かった。

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裏から見る夜景も乙なものであった。

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3日目、動物園と迷ったのだけど、ここはロープウェイでしょ、というわけで猫空(マオコン)へ。あまり気にしていなかったのだけど、台湾はお茶文化が非常に発達しているのだな。台北からすぐのこの猫空もお茶の産地で、山肌に茶畑が作られておりその合間に茶芸館が点在している。ロープウェイで空に上ると、空気がお茶の爽やかな香気で満たされていて、本当に匂いが変わるのだ。ちなみに台北の街の匂いは基本的に八角とかそのへんの香辛料系。

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ネットで調べて評判のよかった邀月茶坊にお邪魔した。茶をしばきながら月を待つというほどの風雅な意味である。ここは本当に気分がよくて、ずっと座っていたかった。

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そうも言ってられないので次の目的地へ移動するのである。ここまで来たら見ておけという指南宮、地図で見るとロープウェイの駅でひとつ隣である。歩いて43分、平面上ではたいした距離ではない。 

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あそこに見える小川沿いの小道を入ればいいらしい。来るときにロープウェイに乗ったので、高低差があるのは分かってはいた。ぶっちゃけていえば谷を挟んだ向かいの山である。お茶屋さんで気分が良くなっていた私はイケイケで谷を下った。

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谷底は赤い欄干の橋だった。そして階段が整備されてはいるものの、延々と続く登り登り登り‥‥ひと組のご夫婦と擦れ違った以外に人影はない。観光地で人がいないということは、ピクニック気分で歩くような道ではないということだ。軽く歩き始めたことを後悔しつつ汗だくになって階段をゆるゆると登っていたが、どこまで行っても続く斜面に挫けそうになって足を止め、段に腰掛けて荒ぶる呼吸を静めていたら、割と近くから人の声が聞こえてきたのである。あ、頂上が近いんだ、助かった、もうちょっとだ。

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登りきって振り返った景色がこうである。点々とロープウェイのゴンドラが見える。あっちの山から谷を越えて登ってきたわけだ。そりゃ疲れるわ。遭難するかと思った。

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指南宮。山肌に切り拓かれた宗教施設らしい。

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おお、中華だなぁ。建物がいくつか点在しているのだが、その間をこんな立派な渡り廊下が繋いでいる。廊下は立派だけど歩きたくない程度には遠い。

ロープウェイ駅前のカフェで山の涼しい風に吹かれながらぐったり座り込み、やがて日が翳ってきて涼しすぎて寒くなるまで休んでから山を降りた。

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4日目最終日、空港へ行くまで半日自由時間があったので、迪化街をぶらっとしてみたのだが、あいにく日曜だったので殆どのお店が休みだったという‥‥。雰囲気だけ楽しんで、開いてたお店で記念に台湾模様の布だけ買い込んで台北旅行は終了したのだった。