今夜はもやし

安くて栄養豊富で美味しいもやしは庶民の味方。歯ごたえのある豆もやしも好きなのだけど、いちばん一般的ないわゆる緑豆もやしについての話である。これの一本一本の頭と根を取ると、雑味とシャキシャキ感を邪魔する感触がなくなってとても美味しくなるのを、心の中で「ロイヤルもやし」と呼んでいる。たまになんて呼んでたか自分で忘れて「ツルツルもやし」になったり、調子がいいと「ロイヤルエクストリームもやし」に昇格したりもする。
ヒゲ根と芽をとってピカピカになったもやし。ロイヤルという称号にふさわしく美しい‥‥。

こうすると美味しいと教えてくれたのは、確か大黒摩季が主題歌を歌ってた中華料理のアニメ番組だった気がする。料理の名を借りたバトルアニメの内容が信用できるのか最初は半信半疑だったものの、暇にまかせて面白半分でやってみたら当たりだった。なんでもやってみるもんだのぅ。以来、ときどき食べたくなって気の向いたときにちまちま手間をかけてみたりするようになったのだった。
あともやしはアシが早いけども、たいだい端っこから悪くなるのだ。翌日に持ち越して若干酸っぱい匂いがし始めたものには、効果覿面であると申し添えておこう。
今回とれた根と芽はこれくらい。モノによってもっと少ないのもある。こうやってみると、もやしにも良し悪しがあるんだなというのがよく判る。

ただひと袋のもやしを処理するとだいたい30分くらいかかるんだよな。普段はもちろんそんな悠長なことはしてられないので、気にせずそのまま調理している。

これを油炒めにすると、つるつるっと喉を通っていくんだよね。