下手な考え

現場が終わった端境期である。時間が取れるのでなんか作ろうと作ったわけだが、よくよく考えるとそろそろ試験勉強を始めなければならない時期なのだった。またである。去年、落ちたやつなので仕方ない。しかし受験料もバカにならないので、そうそう毎年受けてもいられない。やるか。こうしていつまでたっても時間などできないのだった。因果な商売である。
ここ数年来の『時間が欲しいなーと思ってもなかなかとれない』というのがただの言い訳でしかないのか、もっとライフをハックすればどうにかなるのか悩むところである。こういう場合は忙しさの理由を並べて他人に理解してもらえれば勝ち、というわけにもいかない。むしろできる範囲は人の能力や適性によって違うので、本人が辛いといえば辛いんだしやれるというならやれるだけで、他人の評価は実際のところまったく関係がない。とどのつまりは自分がどう満足するかの問題でしかないのだった。忙しさを言い訳にかなりだらしない生活に堕しているのも事実であり、そこんところが自分なりに許せないからいつも「もっと!」「もっと!」と吠えているんだろう。自己分析終わり。
ならやれよ、で終了な案件である。
だが、これがなかなか出来ないのは何故なのか。ここで新たなフェーズに突入するのである。人の心とは。脆弱性とは。依存とは。哲学とは。人生とは。人類とは。生き物とは。宇宙とは。無限に広がる大海原の波打ち際のさらにその片隅で海藻に足をとられてすっ転んでいるのが私だ。転んだ拍子に頭を打ってぽっくり死にかねない。くだらないことを考えている暇があったら動け、私よ。