微熱を巡る奮闘

ゴールデンウィークを越しても、相変わらず37.5度以下の微熱が下がらない。連続微熱17日目である。近所の内科に行くのも3回目。血液検査の結果は異常なし。お医者さんの話を聞き、新コロであっても無症状に近い軽症であろうし、ここまできたら悪化の目もなさげ。本人としては自宅療養で納得している。むしろ普段だったらこの程度の症状では休まないので、休めるだけ御の字ですらある。が、周りが保健所に電話しろしろとうるさいのでこれまでに2回電話が繋がったけど、まあ予想通りマニュアルにのっとった塩対応ですわな。なんでも今日から保健所の受け入れ基準が緩和されたらしいが、どうせ検査受けても確度は7割、陰性でも信用できない、陽性でも治療薬があるわけでもない。自宅で様子見になるのは変わらんのだ。どっちに転ぶかわからなかった1週間前ならともかく、もう面倒が増えるだけっぽいからいいわ‥‥。

実は3日前の連休最終日に咳き込んで胸の辺りがちょっとヒューヒューいったので少しヒヤッとしたのだが、この日だけ37.6度まで熱が上がり、次の日には症状は落ち着いていた。どうやらウィルスに競り勝ったらしい。

そして今朝から若干お腹が下っている。

熱、のどの痛み、頭痛、味覚障害、呼吸器系の症状、下痢。新コロっぽい症状は出るんだけど、すべてにおいて軽くて2~4日で治ってしまう。あ、筋肉の痛みは普段からあちこち痛くて鍼に通ってるくらいなので区別がつきません。いまでも腕とか肩とか脚とか意味もわからず痛いです。とまれ、普通の風邪でも同じような症状は出るだろうし、めまい・耳鳴りもけっこうあったし、もう何もわからんね。味覚障害だけちょっと変わってたかな。

いままで経験した「風邪で味がわからない」のとは一線を画す味覚障害だった。熱が出て12~13日目だったかな、ものを食べると塩気は感じる。しかし風味の要素がごっそり抜け落ちているようだった。じゃあ鼻が利かないのかというと、ゼロではない。例えばコーヒー豆の瓶に鼻を突っ込めば感じることは感じるが、もっと芳醇に広がるはずのなにかが抜け落ちて、古くなって酸化した3年前の豆を嗅いでいるような匂いがする。コーヒーを淹れて飲んでみても、無味無臭に近くて舌の上で転がせばかろうじて遠くのほうで「苦い‥‥?」とわかる。この状態でよそで出された食事をしたら、「マズイ」以外の感想は出てこないだろうな。私は味の予想がつく自炊だったからおかしいと一発でわかったけど。

この頃はとにかく口の中がピリピリヌメヌメと気持ち悪くて、歯磨きの際に舌まで歯ブラシでゴシゴシやっていたら、2日後には味覚が復活した。関係あるのかどうかは知らぬ。

低くても発熱期間が長くなってくるとだんだん身体の水分が飛んでくる。長丁場になると水を飲んでも胃腸が弱って吸収されず、お腹がタポタポになる。あ、これは夏場のキッツイときと同じような状況だね! まかせろ、去年の夏に余ったOS-1の備蓄がある。ついでに今年用を箱買いしとくか!

熱の出はじめはとにかく腹が減って仕方なかったのでガンガン食べていたのだが、1週間もすると次第に疲れて食欲が失せてくる。ちょっと胃が痛くなったり味覚障害で美味しくなかったりで余計に食べたくなくなったのだが、食べないとヤバい感がひしひしとしていたのでとにかく1日2食は食べるようにしていた。来る日も来る日も熱が下がらずとにかくしつこく、少しずつ少しずつ気力・体力を削ってくる厭らしさがある。食べる力が弱い人や体力のない人は体力負けするかもな。

こういうのはひとりで落ち込んではいかんのだ。長いけど実際のところ症状は本当にたいしたことない。熱は下がるときがくれば下がるだろ。可能性は低いけど何かあったらすぐ救急車を呼べばいい。いたずらに不安がらずゴロゴロ食っちゃ寝しながらネトフリでも観て呑気に過ごすのが肝要だ。やっててよかった生協宅配。ホントに助かるわー。

今日もOS-1がうまい。