散髪してきた

髪が汗とヘルメットでボッサボサになってきたので短くしてきた。一度やってみたかったベリーショート。セシルカットやらピクシーカットあたりを目指したのだが、生え癖で襟足に長さを残すとうなじに沿わずきれいに放射状に広がってモンチッチになるため、刈り上げである。結果、角刈りよりは少し長い程度のそこらの男の子よりも短くなった。職場で若い衆に「やりすぎwww」と笑われたが、自分でいうのもナンだけど妙に似合う。なんだこれ。白髪の筋が入って逆にいい感じになってるのがまた訳が分からない。
しっかし涼しいな、これ。髪の層があると多少濡らしても表面は冷えても本体まではまったく届かなかったのが、ちょっと濡らしただけで頭皮がぶわっと涼しくなる。おお、潜熱効果。耳もすぐ冷たくなるのが放熱器官なんだなぁ。頭を振っても動く髪がないというのも初めての経験である。ラーメンが食べやすい。大き目のピアスも似合いそう。ちょっと前に耳が痒くなって以来サボってたんだが、新しいつけっぱなし用のフープピアスを注文した。
本人的にはこりゃいいやって感じなんだが、会社に戻ったら怒られるかもしれん。ま、いっか、現場が終わる1か月後には刈り上げじゃなくなってるだろ。

元気に疲れる

暑い。ちぬ。夏が来てもう一度梅雨が来て、また夏が来た。1回目の夏に週に3つアイスを食べたら口唇ヘルペスがでた。去年までだったらアイスを1個食べた時点で翌日はぐったりと夏バテしていたので、単純ヘルペスくらいで済んだならまだいいほうである。そしてそれももう治った。しかし口唇ヘルペスってのはなんなんだろう。いや、水疱瘡のウイルスが神経痛を起こすのは知ってるが、痛くてイヤね。
1日5分間だけストレッチをメキポキモキッ‥‥と始めた。なんとなく効いている。現場が修羅場なのとよんどころない事情が少しずつ進んでいく情報が頻々と入ってくるので、薬をのんでいてもさすがに背中の真ん中がちょっと硬くなってきた。仕事はしょせん仕事なのでもうちょっとで終わる、はず。近隣協定もなんのそので日曜まで稼働しだし、最後の追い上げで毎日の脚立の上り下りが激しくなってきた。踏み台昇降の激しいやつ+青竹踏みみたいなもんなので、足の裏がぽっかぽかである。嬉しくない。

なんというか書けないこともいろいろとあり、まとめるとまあ元気なんだけど疲れてもいる。いままでのように病的に元気がないのとは違うが、肉体的にも精神的にもやっぱ疲れるよねぇ。

デウス・エクス・マキナ

ふと幸せだなと思ったのだ。私はいま、自由で生活に困っていなくて生命の危機もなく、とどのつまりは幸せなんだな。仕事は最後の追い込みで修羅場だし、もちろん他にもいろいろと思うところはあるけども、結局のところ人の幸せというのはそこそこの体調と精神の安定なのだろうな。

ほぼ50年生きてきて、人生に「これさえあれば大丈夫!」という魔法のアイテムは存在しないと思っていた。個々の問題は個々の問題であってそれをひとつの手段ですべて解決するなんて、そりゃあったらいいけど理屈に合わない夢物語である。幸運のペンダントひとつでコミュ障とハゲが治って可愛い彼女ができたりなんかしない、現実はもっと地味でつまらないものだ、しかしその地道な営みが尊いのであろう。そういうものなのだ。

なのだが、抑肝散を飲み始めて2週間で背中の凝りだけでなくほぼ全身の気になる自覚症状が軽減してしまったので動揺している。全部治ったわけではないが、だいぶ良い。良いし気持ちが上向いている。

細かいことは省くがこれまではとにかく不定愁訴のオンパレードだった。生きる屍が仕事だけはやっと維持していたようなもんだ。当然鬱屈して幸せどころではない。それがひとつの漢方薬でほぼ全部解決。なんてこった。まるでオカルトではないか。

前の記事では露悪的に「怒り」と表現したが、体感としては「我慢」が近いと思う。世間には意地悪な人も人間のクズもいる。どんだけ先回りして回避しようとしても、状況が悪かったり大人の事情で理不尽な目に遭うことをゼロにはできない。だいたい降って湧く不運にたまたま行き当たるのに理由などないのである。しかし結果的に我慢を強いられる。その我慢は一体どこへ行くのだろう。それが前から疑問だったのだが、どこへも行かないんだな。持って行き場のない煮え湯は胃の裏側にたまっている。たとえ何があったか覚えていなくともダメージだけは蓄積される。

何のためにこういう機序になっているのかわからんが、既に起きてしまったことを変えられない以上は溜め込んでも意味がない。そういうのを解消してくれるのが私にとっては抑肝散だった。これほどどこにどう効いているのか分からない薬は初めてだ。

誕プレはコピルアック

ホワイトデーに引き続き、誕プレもコーヒー豆である。熊が見つけてきた生豆から焙煎してくれる専門店で買ったコーヒーが美味しくてふたりの間でプチブームになっている。品揃えのいい専門店なのでお高い豆もちょいちょいあって目移りする。

今回は伝説のコーヒー、コピルアックだよ。200g頼んだら100g×2で届いた。ご存じジャコウネコの糞から採取した未消化の豆を洗浄・焙煎したもので、腸内でごにょごにょなったのが美味いということで希少性もあってお高い銘柄である。燕の巣みたいなもんか。

飲んでみると雑味のない酸味寄りのすっきりした香りで確かに美味しい。腸内のごにょごにょは私の舌では正直よくわからん。

パウチされた証明書のレプリカが入っていた。

実は前に気に入って頼んでいたコーヒー屋さんは新型コロナの影響で入荷がストップして久しい。ここは実店舗でも買えるし日数はかかるけど通販もできるのでしばらくこのお店に嵌るつもりである。コーヒーが美味しいってのはいいことだ。

 

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先が見えた?

漢方薬の話である。
ルビーナ巡りである程度落ち着いたけどもなんか足りない。足りないというか決定打にならない。そもそも私の悩みは肩が痛い、背中の凝りが外骨格のようになっていて苦しい、ふくらはぎが攣る、疲れやすい、怠い、病気じゃないんだけど身体が重くてしんどい、その他諸々だった。そして疲れ具合によって眩暈が出たり胃がもたれたり頭痛がしたり貧血っぽくなったりする。このなんだかなぁな調子の悪さを総称して不定愁訴である。年齢的にも更年期の可能性はおおいにある。肩の痛みも2016年の四十肩がそのまま五十肩に華麗にジョブチェンジ(加齢だけに)しただけなのかもしれないが、なんかおかしくね? という個人の感想があるだけである。そう、2016年の地獄の現場がすべての始まりであり心当たりなのだ。
疲れとは何ぞや。 鍼灸治療に行き、 滋養強壮薬から始まって、 冷え性改善、駆瘀血剤と進んできても根本的なところが改善されない。どうも胃脾が悪いようだというのはなんとなくわかった。背中の凝りは胃の裏側なのでおそらく原因は胃脾。肩は背中が固まったまま力仕事をしたので負担がかかって筋を違えたというのが私の予想である。背中の凝りが解消しないので肩の負担も解消せず治らない。では胃脾にきているとして、何が原因なのかで処方が違ってくるのが漢方薬である。
いろいろ試している途中でくらくらしたので活血作用のある四物血行散を無理やり投入したら、それなりの効果は出たのだが胃にくる薬なので案の定胃もたれが激しくなって中止。仕事のストレスもキツい時期に重なって胃がヤバい。ヤバいので場渡り的に胃薬のファーストチョイスである六君子湯投入。すると四物血行散で荒れた分は治った。が、その前から調子が悪かったのはそのまま。まとめて治らないんかーい。ホントに漢方薬って概念だよな。そして仕事のストレスはマッハで止まらない。とりあえずストレスに対応するか。 ストレス対応薬も原因・体質別にいくつかあるので目星をつけて試してみるしかない。前に半夏厚朴湯と加味逍遙散は飲んだことがあるんだよね。じゃあ抑肝散(加陳皮半夏)でいってみようか。
そしたらこれが物凄く効いたのである。一度飲んだだけで背中の真ん中の凝りがぼやっとして緩んだ。あまりにも長いことずっと置物のように凝っていたので、緩むこともあるのかと逆に吃驚した。ついでに頭もちょっとぼうっとしたが、これは数年来の痛かったストレスが急に解消したせいだろう。え、抑肝散。怒りが(概念の)肝を傷つけそれが(概念の)胃を悪くするのを治す薬だよね。胃薬の中でもイライラに特化して対応するやつ。これか。怒っていたのか私は。いやしょっちゅう怒り狂ってイライラしているけども。しかし引きずってないつもりだったんだがなぁ。怒りそのものというより、怒りのダメージが蓄積するということなのかな。ネットであちこち拾い読みしてみると、本人が自覚していない抑圧された怒りにも効果があるとか、背骨に沿った痛みがある人はこれが良く効くという話もあった。なるほど、怒っていたんだな。長年のダメージが周りに炎症を起こしてる感じもあるので、微細血管の修復効果があるという桂枝茯苓丸といっしょに何日か続けて飲んでみよう。
なるほどなぁ。こうしてみると一時の快楽のために他人を煽ってイライラさせるってのは悪趣味なだけでなく身体的ダメージを与える本当にダメなことなんだな。ネットの徒花的なあの人やあの人に影響を受けたガキンチョにはできる限り近づかないことにしよう。イラつくのはリアルだけで充分だ。

最近どう?

ずいぶん前にGABAを買い込んであったんですがね、その後で漢方薬に嵌ったんで、まんま放置してたんですわ。漢方薬趣味もすすんできましてね、しばらくルビーナ巡りで落ち着いてたんですがどうもね、こう、なんか足りない部分があるわけですよ。なかなかすっきりしないっつーか。腰から上の上半身は肩こりも軽くなったし割といいんですよ。けど臍から下のお腹から尻にかけての重さが取れない。どうもここでいろんなもんが滞ってるようなね。せっかく良くなっても上半分でぐるぐる回ってて下腹ではね返されて足まで巡っていかない。薬の名前は「ルビーナ巡り」なんだけどね、巡らないんですわ。足先は相変わらず冷たいし、疲れるってーと寝てる間にふくらはぎは攣ってくるわ、ちょいと階段なんか登ったら朝から太ももに乳酸がたまって、わかります? 乳酸がたまった感じ。動かすと筋肉が悲鳴を上げてモウムリータスケテーっていってるあの感じ。あれなんですよ。ぜんぜん良くならない。
んでどうにかならないもんかなーと考えたわけですよ。といっても考えてもわかんないんですけどね、ちょっと寝苦しいことがあった日に思い付きでGABAをキメて寝て起きたら腹の底が抜けるかと思った。ズドーン!って。はぁ? と思ったよね。何かが巡って固まってた尻ぺたがじわんじわんして痛いくらいになってた。なんだこれ。なんかわからんけどこんなに我慢してたのか? なんか我慢してると無意識で腹に力が入ってるよね。
それから寝る前に毎日じゃないんですけどね、たまに特別疲れたときなんかに補血と血行を良くする四物血行散、これはちょっと胃にくるんでね、キャベジンとGABAを自分に盛って寝ると、次の日なんとなく楽ですね。まだ尻ぺたの凝りが残ってて痛いけど。
んで腹のこわばりが緩んでくると、これアレだな、ちょうどそのあたりだな、と自分でわかるわけですよ。生理痛を我慢して緊張したのがストレスその他の複合要因もあって取れないまんま積み重なってたっぽい。鎮痛剤のまなきゃいられないくらいの痛みが1~3日あって、それが月1で延々繰り返されたらそらこうなるわ。回復しないうちに次が始まっちゃう。ヒトの身体のつくりとしてはあるのはしょうがないっちゃしょうがないけど、生理痛って必要ない時期には無駄に身体に悪いよな。繁殖したいときだけあれば充分じゃね。とくればいまが30年前ならミレーナを選択肢に入れるとこだけど、時すでに遅しで年齢的にもうそこまでしなくていいやな。惜しい、その快適性を体験してみたかったわ。
ヒトが野生なら5~60年も生きればいいくらいなんだろうし、そのスパンで妊娠期間も子育て期間も長いとくれば月1の頻度で繁殖のチャンスがあってよかったのかもしれんが、文明社会を獲得してタスクと寿命に余剰が出るとそればっかりしてるわけじゃなくなってくるんで、文明の力でいらないとこは止めとくってのも当然の帰結なんだな。

平塚カピバラ

連休を連休たらしめるものは何か。休みが連なった状態である。ゆえに今年のゴールデンウィークはゴールデンなウィークではなかった。後半戦に入った仕事だったりどうしても実家に顔を出さねばならなかったりで、身体が空いたのは最後の土日のみであった。ぐだぐだに疲れてはいたが楽しみもなくてはやってられない。それを両立するために近場の平塚市のふれあい動物園へ向かったのである。
横浜から横須賀線で30分くらいだがグリーン車で贅沢気分を味わい、平塚タンメンなるものを発見してまずは腹ごしらえに向かう。

開店前に到着したが既に何人か並んでおり、後続も集まってくる。何も知らずに直前にスマホで検索しただけだったのに、実は名店に当たったようだ。メニューはタンメンと餃子のみという清々しさであった。


具はわかめとメンマのみ。スープをひと口すすると軽い酸味がある。さっぱりしたうまみにやわらかいわかめが絶妙にマッチしている。麺はラーメンらしくないするっとした麵で、総体として日式ラーメンとは似て非なるもののような気がする。どっちかというと本場中華麺のバラエティのひとつなのでは。備え付けの香り高いラー油を入れるとパァッと風味が変わる。


皮が肉厚でモチモチしているのに表面カリカリで目が覚めるほど美味しい。実際、眠かったのにひと口食べたとたんに目が覚めた。タンメンも美味しいがここに来てこの餃子を食べないという選択肢はないな。
動物園は市営の総合公園に併設されたこじんまりとした園で入場無料である。

www.city.hiratsuka.kanagawa.jp


入ってすぐにカピバラがいた。湘南あたりで半年くらい放浪していた、界隈でちょっと話題になった個体である。「カッピー」という愛称もついていた。

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保護されてから2年の飼育期間を経て一般公開となったのである。 なかなか立派な体格で力強いオーラのあるカピだった。これなら野生でも生きていけるのかもしれない。
その後に見たタヌキはちっちゃい。
あとは雨がぽつぽつ落ちてきたのと連日の疲れがたたってぼーっとしてきたので早々に横浜へ戻り、むしょうにベタベタのフルーツタルトが食べたくなったので新しいCIALの中のお店で美しいフルーツタルトで一休み。

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それから気力をふり絞って熊が開拓したコーヒー屋さんでコーヒー豆を買い込み、焙煎してもらう間にビール屋でビールで乾杯。

根性で1日を堪能してふらふらになりつつ帰ったのだった。楽しみをぎゅっと1日に詰め込んだ GWならぬGD(ゴールデンデイ)であった。現場は追い込みの後半戦、ここが踏ん張りどころである。もう少し頑張る。