ブチ切れてさよならできれば、それに越したことはない。

ムカムカするので、愚痴を書く。


給料は先週の金曜日に振り込んだから、遅くとも今週の月曜日には入金される、と聞いていた。今日は水曜日。入金はされていない。
会社の窮状は知っている。社長の嘘にも私は慣れた。これだけならムカついても、さもありなんと我慢も出来る。
だがしかし。
給料が払えなくなると、社長はトンズラこいて会社に出てこなくなる。そのくせ、仕事のことは気になるらしく、誰もいない夜中や早朝を見計らって出てきて、様子を見てはケチをつける。
仕事は仕事、給料はまた別だという理屈だが、それは経営者の甘えでしかなかろう。バッカじゃないの。
しかもケチのつけ方がとても理不尽だし、説明しなければ判らないこともある。ちゃんと出社してその場で話し合い、直すところは直させればいい。しかし実際は本人は顔を見せず、テーブルの上に「出来た図面を見てガッカリした」だの「基本的なところが間違ってる」だの、捨て台詞のような置手紙がしてある。
私はただのCADオペだが、それでもかなりカチンとくる。それをされた技術者はたまったもんじゃない。
そもそもこの物件の担当は社長だったはず。打ち合わせにも社長が行っている。詳しい話を聞いていないのに、いない間に物件のファイルを机の上に置かれて「進めておいて下さい」と置手紙だけで、本人は会社に出てこない。給料も遅れて月を越しちゃって、家族を抱えて生活苦のストレスもある。事務所ごとに細かい書き方の仕様があるので、まだそれを覚えていない入社後一年も経っていない技術者は、仕事の最終チェックは社長にしてもらわねばならない。そのチェックバックが「ガッカリした」だ。過剰に優位に立ちたがる言動は、バカゴリラのマウンティングみたいなもんだと、私は知っている。だが、相手はズブの新人ではない。この業界で十年やってる人に対して、軽々しく言うことか。
仕事上で注意されるのは仕方ない。それが普通に言われるならね。多少きついことを言われても、そうやって覚えていくものだ、という徒弟制度の空気がこの業界にはある。
しかし、まともに面倒見てくれない親方についていく徒弟がどこにいるよ。
それでも技術者はいい。転職の受け皿も探せばある。


私が今使っているCADは、汎用CADではないのだ。仙台では使っている会社は少ない。大手に潜り込むには、就職してから夜学に通って方向転換した私は、年齢に見合うキャリアがない。
これは一生根に持つつもりだが、去年クビにされかかったとき、「他に行くところがないから、ではウチでもいらない」と言われた。でも実際は行く場所がないヤツ以外は、ここに我慢する価値はないと思うんだけど。
東京に行こうかなぁ。少しは再就職先もあるかしら。と思うものの、あると楽観も出来ないし、迷うところだわね。