やっぱりね

こないだ辛い目に遭っていた技術者の人が、会社を辞めるらしい。ま、無理もない。
私が入社して一年半、人が辞めていくのは六人目。あんまり歩留まりのいい会社じゃないのは確かだ。
どうも私は仕事運がないというか、入る会社入る会社ロクなとこがない。怖ろしいことに、経験上では今の会社はまだマシなほうなんだよね。仕事はあるし。
耐えられないとどんどん辞めていく人たち。
少しぐらい我慢できなきゃ何処行ったって、なんてことを言うつもりはない。だって一年半で六人だ。辞める理由もみんな似たり寄ったりだ。多分おかしいのは会社のほうだろう。
でも、ちょっと思うことはある。
私の世界ではこれがまだマシなほうなんだが、君たちの世界はもっと美しいのかい? 理想は気高く、サラ金から誰かに電話が掛かってきたら一大事で、金銭出納帳はいつでもバッチリ収支が合っていて、残業もそこそこで休日は趣味の時間を持つ余裕があって、モラルだなんだとキレイゴトが通用するような世界なのかい?
もしそうなんだとしたら、ただ羨ましい。
この会社は社長宛に借金取りから電話が掛かってくるし、家賃は滞納してるし、給料は毎月遅れるし、残業は波があるけど忙しいときは殺人的だし、社長はちゃらんぽらんでお子ちゃまだし、使い込みはするし、お局様もある意味キッツイし・・・・つか、ひとつひとつはよくあることでも、全部まとめて降りかかると、キツイってこともあるな。
でも仕事はある。自分で営業かけなくてもいい。経理までやらなくてもいい。あと、仕事が極端に出来ないお荷物がいない。社長の浪費癖はお荷物以上に迷惑だけどな!