人生観

酒の席で人と話していて発見したのだが、私は基本的に世をはかなんでいるらしい。多くの人は日常的に”生きていたくない”と思ったりしないらしいのだ。
私はよく思う。精神的に疲れたりすると、口には出さないが割と簡単に”死んじゃダメかな”と考える。ここで”死んでやる”と誰か他人にあてつける気概を持てないのが、どこまでも小心物らしくて自分で見捨てたくなるが。
ただ生きているのが面倒くさい、とふとした拍子に感じる。積極的に自殺したいというのとも少し違う気がするし、いつ死んでもいいから願望や煩悩がないというのとも全然別物の気分なのだが、ただこれ以上”生”を続けたくない、明日なんか来なければいいのに、という言葉が頭をかすめることがしょっちゅう、本当に日常茶飯事である。
バタバタしていたこの一カ月の間も、そう思わなかった日の方が少ないだろう。もうイヤだ、もう止めたいと思いつつ、ただ死んでないから生きている。
目の前の困難を乗り越えることに何の意味があるのかよく判らないが、楽になりたいがために障害をひとつひとつ取り除く。挑戦する。それでもどけても除けても次々出てくるので、まるでさいの河原で漬物石に取り組むのが人生かと思えてくる。そうすると、いっそのこと根本的に解決したくなるのだ。
他の人はそんな風に思わず生きていけてるんだろうか。とても不思議だ。