どうでもいい釣り糸

細かいことをいえば十二月を師走、師匠走ると書くのは、単に『師匠が走る』からではなく、細かい用事は弟子たちがするもんだし、いつも鷹揚に構えて余裕を持ってゆっくり歩いているのが人格者のお師匠さまってもんで、おいそれとそこらにいる小者のようにいちいち慌てふためいて走り回ったりしないはずの『師匠も走る』ほど忙しい月、師匠が走るくらいなんだからとにかく町中大忙しなんだよッ!という意であって、『師走だから忙しい、でも自分は師匠じゃないけどね』というのは‥‥ああッこれがネット独特の釣りってやつか! オマエは師匠以上気取りなのか、王様にでもなったつもりか、あぁん? と喰いつく寸前のいまになって気がついた。ぱーくぱく。アブねぇ、そこら中にデンジャラスな釣り針が光ってやがる‥‥危うくアゲられて俎板の上で捌かれるところだったぜ。ああ、誰もアゲる気なんかないですか、そうですか。
前にも二時間ドラマでの復讐殺人を止めようとする説得法について『「そんなことをして死んだ○○が喜ぶと思うのか!」「‥‥喜ぶんじゃね?」』という話があったが、○○が喜ぶって『復讐してくれてありがとう』ってことか? つーか、その前に『○○が喜ばない』のは、大事な人が自分を想うあまり復讐なんかして『殺人者になってしまう』ってことであって、復讐される奴のことなんか眼中にねーよって話だと小学生の頃に思い込んで以来そのままきちゃってるんだが、私って思考が型に嵌ってて脳が硬くなってるつまんない人間だなぁ‥‥。どっかこう引っ掛かっちゃってまあまあそれは置いといて、が出来ない頑固な脳みそしてると、ラノベが読みにくいんだよね。いや、自覚はあるんだけど。