ネット上のお付き合いというのは不思議なもので、何年も直接会うこともないのに細く長く続くご縁ができることがある。私は粗忽でズボラな乱暴者なので、そうした繊細なお付き合いが出来るのはひとえにお相手の細やかなお気遣いの賜物によるのだろう。こんな私には勿体無くも有難いことである。
いつかお会いしてみたいと願いつつ、いままでつい機会を逃してばかりだった。しかしいつまでも変わらないように思えているものは、実は危うい均衡と幸運のもとに保たれている細い糸のようなものなのだと最近改めて思うところがあったのである。見えない糸の向こうで知らぬ間に生活様式が変わったり、その他の理由で遠ざかってしまうひともいる。自分だっていつどうなるか判らない。いつか、ではない。いま、ここ、なのだ。
というわけで、いつかお会いしてみたかった方々やお久しぶりの方々と目出度くあいまみえることになったのであった。場所は秋葉原のお洒落なビールバー『BeerS』（ぐるなび）である。
実際にお会いしてみたかった方にお会いしてみるとこれまたコケティッシュかつキュートな方で、いままでもやもやとしたイメージの塊だったものが現実のお姿にしゅるしゅると収斂していく。ああ、こんな感じであんなことを言っておられたのだなと、心像風景と相俟ってかっちりとピントが合っていく。彼女はなんだか心に残る文を書くひとで、確かにかっちりした名文調ではないのだけども、実は私は彼女が数年前に書かれたものを妙にしつこく覚えていたりするのだった。でも面と向かってはそんなこと言えない。（ぽっ）
そうでなくともアルコールが入ったら精妙な気分はぶっ飛んでしまうし、誕生日の人はいるし、ご無沙汰してた方々は相変らず楽しいし、ビールを回し飲みしたり、オフィス街の休日でお店が空いていたせいかやたらとサービスされたりして、面白おかしく時を過ごしたのだった。ここはトマト・ゴーヤ・オニオンを揚げた野菜チップスが美味しいよ！ サービスしてもらったので宣伝。でも本当に美味しくてばくばく喰った。
河岸を変えて今度はもつ鍋を食べに行ったお店で、これまたお会いしてみたかったけども、なんとなく遠ざかってしまった方が合流。まさかお会いできるとは思っていなかったので、喜びもひとしおである。それにしてもしかしとても優しげな雰囲気で、でも確かドラム叩いてたような‥‥緊張しすぎてその辺のお話を聞き損ねたのが心残りである。
えー、そんなこんなで緊張と幸せすぎで飛ばしすぎた感があり、ご迷惑をお掛けしてなかったかどうかが気掛かりである。こんな人間でどうもすいません‥‥。あとセッティングしてくれた某嬢、有難う心の友よ。（なんだそりゃ）
これにて4週続いた怒涛のオフ月間は終わりを告げた‥‥はず‥‥。
