今日の早川さん3巻&キャラアニドラマCD

今日の早川さん』3巻出版決定おめでとうございます!
発売予定日は4月22日。もうすぐである。限定版にはオリジナルいろはカルタまでつくという豪華さである。
しかもそれとほぼ同時にドラマCDもキャラアニより発売になるという。こちらの発売予定日は4月24日。
発売目前の『今日の早川さん3』とドラマCDを、先日cocoさんが上京された際に、なんとちょっと早めにということで戴いてしまったのである。いわゆるフライング・ゲットというやつである。まさか私がこんな場面に立ち会えるとは、人生何が起こるか判らない。長生きはするものである。cocoさん、ありがとうございました。

もちろんその場でサインもしてもらったさ。え? 仕事しすぎで腱鞘炎? まあそれはともかく、帆掛さん描いて〜と鬼のようにちゃっかりおねだりしたのであった。重ね重ねありがとうございました!

ほくほくと持って帰り、早速読んで聴いてみた。内容は言わずと知れた本好き5人娘が織り成す痛し痒しの日常・ときどき非日常劇である。本好きなら「あるある」と頷きながらも涙を禁じえないエピソードが次から次へと繰り出される。
しかしよく考えてみると私には濃い本の話をするリアルの友人がいない。実際には本を読むのが好きな人はいるのだが、なんでか本の話はしない。それは何故かといえば本は本でも趣味の違いがあったり、あまり人に押し付けるのが好きじゃないから、なんて言い訳はすぐ浮かぶ。しかし本当にそうだろうか。
読書というのは超がつくほど個人的な体験である。朗読しながら読むのでなければ、ひとりで黙って文字を目で追うことになる。言葉がダイレクトに響き、物語に心を揺さぶられる。なにを好みなにをどう読むかで、その人となりがかなりの割合で判ってしまうものでもある。もちろん読む側の経験値やそのときの状態によって、受止め方もだいぶ変わってくる。
例えば好きな本を人に奨めたとして、こんなのが好きだなんて笑われるんじゃないか。悪趣味だと思われるんじゃないか。いやいや自分の好きなものは良いモノだって判ってる。でももし判ってもらえなかったら、受け入れてもらえなかったら、凄く好きなものなだけにショックが大きい。正直な気持ちはそんなところだったように思う。
自意識過剰もいいところだが、あけっぴろげに感想を言うのは、そんなこんなで実はけっこう勇気のいることなのだった。そして若かりし頃の私にはなかなか乗り越えられない壁だった。要するにヘタレだったんである。そうして趣味を同じくする友人は出来ないままだった。もっとも、ネット上で恥ずかしげもなく読んだ本の感想などを書くようになってからは、そのへんはだいぶ解消されたので、そんな屈託もいまは昔なのだが。トシはとってみるものである。
ともかくそれに引き換え、この5人娘達のなんと眩しいことか。身体を張って果敢に趣味を張り合いお互いに奨め合う姿は、バイタリティの塊である。どれだけ凹もうと醜態を晒そうと、必ず再び立ち上がり食い下がる。また仲間も受け入れる。こんな関係なら、ソウルメイトもいいところだ。もちろん現実はそんな単純なものじゃないし、いま実際に付き合いのある友人達には感謝こそすれ不満などない。しかしそれとは別に、もし自分にこんな友達がいたらと夢想するような、羨ましい限りの関係なんである。戦後十年目あたりを舞台にしたほのぼのしたマンガやアニメに触れて、実体験とは全然違うものなのにわけもなくノスタルジックな気分になるのと似ている。
そう思いながら3巻についた帯の煽り文句を読んで、つい涙が出そうになったのだった。

本を読み続けていくよ。みんなといっしょにね。

さて、その5人娘たちに声がついたのがキャラアニ・ドラマCDである。2次元だったマンガに声がつくというのは、白黒画面に色がのるような、ふわりと匂いたつような立体的になるような不思議な感覚であった。
それにしても主要人物たちは年頃も近い娘5人である。声だけになったとき、どのキャラがどの声なのか混乱したりしないだろうか、と余計なお世話なことを心配していたのだが、それはまったくの杞憂であった。それぞれのキャラがそれぞれの声以外あり得ないほどピタリと嵌って聞こえる。こうして性格を喋り方や声のトーンで表すのを実際に目の当たりにすると(声だから見たわけじゃないけど)、プロってスゴイんだなぁ。
本を読むときは自分のペースでさくさく読んでしまう。いうなれば脳内処理だけで済んでしまう作業である。少なくとも私は喋るよりは読んだほうが絶対に速い。しかし声を当てたときには、それは間の取り方から喋る速度など緩急つけながらの実際に近い息遣いが耳から入ってくることになる。すると動かし難いリアリティを持つことになるのだな。そこにいるのは本の中よりも更に身近に感じられる存在となる。実際に聴いてみて、なんだか人形が生命をふきこまれて動き出したような、不思議な感動があったのだった。これから『今日の早川さん』を読むたびに、それぞれ声優さんの声で脳内再生されるのは間違いない。
しかし欲深いのが人間というもので、ここまで完成度の高いものを見せつけられるともっとイケるんじゃないかと期待してしまう。次回は是非OVAでお願いします!
それにしても最後の魂の叫びが本当に鬼気迫っていて、笑ったなー。だよねぇ。なにがどうだったのかは、聴いてみてのお楽しみ。さあ、まだ予約してない人は早速ぽちっとするんだ!

今日の早川さん3 限定版

今日の早川さん3 限定版

今日の早川さん3

今日の早川さん3

キャラアニ ドラマCDシリーズ 今日の早川さん

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