ガジェットの迷い道

iPadの発売日にヨドバシへ実機を触りに行ってみた。
触ってみた実感としては、面白いが私としてはデカすぎ重すぎである。twieerで『道行く男女が「iPadってiPhone大きくしただけやろ?昨日テレビで見た。」という女の人に対して男の人が「全然違うよ!AカップとDカップぐらい違う!」って言ってた。』という逸話が駆け巡っていて爆笑しつつ非常に納得した。確かに画面を見るのに大きいことは良いことだ。
SF映画・ドラマの未来世界やなんかで、よく映像を手で動かしたりくるくる回したり、宇宙船の操縦や修理でも宙に浮いたアイコンを引っ張ったり動かしたりして行う場面がある。itouchからiPadへの一連の流れは、そうした未来世界がどんどん現実になっていく実感を与えてくれる。画面を指ではじいて目的のものを探し出す操作、本体を傾けて画面の中身を動かすゲーム。マウスやキーボードを媒介にしてぎこちなく函の中身を操作するのとはまるで違う、現実世界と地続きになった感触がある。
画面をタッチする指の大きさとマウスポインタの精密度を比べたら、タッチスクリーンではどうしても大きな画面が要求されることになる。それを補うために現行の小さなサイズの機種では細かい部分に触ると拡大鏡のような機能が出てくるのだな。これが進化し続ければ、ヒトの身体がすっぽり入るような装置になっていくのだろうか。現実世界とシンクロするバーチャルの世界。iPadはその第1歩になるような気がする。
一方、外へ持ち出すには手のひらにすっぽり入るような小さくまとまった機種が期待されるのではなかろうか。iPadもいいが、正直なところ大きさが変形B5版くらいあって重さが680gとなると、女性の腕力やバッグの容量では気軽に持ち運べるスペックではない。新書〜文庫本くらいの大きさならいいのにな。来年あたりひとまわり小さい機種が発売されるという噂もあるようだが、その前に通信できなければネットも繋がらないし、そういった諸々を考えると、それってつまりiPhoneなんじゃないの、という結論になる。
てことは機種変か‥‥答えは出ているのだが、下手に15年もウィルコム使っていると良いときもダメなときも悲喜こもごもを共に過ごしたキャリアへの愛着もあって、いざ変えるとなるとなかなか踏ん切りがつかない。こうして人は2台持ちとなっていくのだろうか。