iPad

先月誕生日に豪勢にもiPadを買ってもらったんである。これを使ってやってみたかったのが、実はお絵かきなのだった。私はマウスではCADを使うならともかく、フリーハンドできれいな線を引けない。だもんで、いままでは絵を描くときはアナログに紙に鉛筆か、パソコンならCADでなければペンタブを使っていた。もっとも絵心もないので単体の『絵』として仕上げるのではなく、工作の前段階としてのデザイン画・設計図のようなものを下描きしておくためであるが。
これがiPadが一枚あれば、周りも汚れず準備も要らず思い立ったときの思いつきだけで指一本でさくさくと思った通りに線が引けるわけである。そんな使用法なので本当は立派なドローイングアプリなんて必要ないようなものだが、せっかくなのでAutodeskの『SketchBook Pro』をダウンロード購入してみた。評判がいいだけあって、非常に使いやすい。最初に説明書きはさらっとチェックしたが、基本のキの操作さえ判ってしまえばすんなり最初から使える。よく考えたらAutodeskってAutoCADの会社なんだな。職業柄もともとCADは使い慣れているので、ざっと機能を見渡せばなんとなく判る馴れたつくりなのかもしれない。
実際にDLしてみると、寝る前に1枚ちゃちゃっと描いたり、失敗したら一枚破って捨てる感覚で新しい画面にしたり、案の定とても使い勝手がいい。下手でもクソでもぐちゃぐちゃと描いて形にしてみないことには何事も始まらないわけで、それにはアイコンタッチひとつで使えるこういう気軽なツールはとても便利だ。おかげで隙間時間を使って次の銀粘土の準備ができつつある。
本格的に絵の作品として描くには画面は若干小さいものの、色も筆も選べるし表示の拡大縮小も思いのままなので、かなり本気なところまで対応できるのではなかろうか。
私は基本的にゲームもしないし、電子書籍もまだソフトが充実しているとは言い難い。iPadを手にして、さてなにをしようかと考えた当初こそtwitter専用機になりかけたが、アプリひとつでここまで楽しい。Appstoreを覗くと他にも星座表も充実しているようだし、ひとつDLしておいてiPad片手に星を眺めに行くのも乙なものかもしれない。それとも今度は休日の朝にベッドの中で映画をDLして1本鑑賞してみようか。