夏である

言われなくともお判りだろうが、睡蓮鉢の水もぬるま湯になる夏である。夏以外のなにものでもない。ああ、太陽がいっぱいだ。
夏といえば海に山に行楽レジャー、スイカ割りにゾンビが定番であるが、今年の私はちょっと違う。ザ・夏の激務。そろそろ工作する時間もとれるだろうと踏んでいたのに当てが外れて、ストレスたまりまくりの夏である。せめて脂肪くらいはドサクサ紛れに減ってくれないものだろうか。
いつまでも愚痴愚痴言い続けていても仕方ないので話を変えるが、汗の滴る夏の激務のお供にはやはり米である。米さえ喰ってれば何とかなる。去年は米を食べなかったら体調を崩したのだ。ビバ・米。あと梅干。
何を言いたいのか判らない頭の悪い感じになってきたが、暑さと休みの少なさにヤラレてもう何も考えられないのである。思考停止したまま慣性の法則を利用してあと2ヶ月くらいは乗り切るつもりだ。途中で摩擦抵抗に遭わないことを祈るばかりである。ひとりだけ秋に辿り着けなかった場合、いつまでも終わらないエターナル・サマーを彷徨うことになるのだろうか。そんなどっかのアニメ作品のようになっては困るのだ。アホ毛もないのに。
ところで久しぶりにヒールのあるサンダルを履いたら、あっという間に足の裏にマメができた。一番体重がかかるところの皮膚がふかふかと浮いてこすれると痛い。これでは歩くのもままならないので水がたまったところにカッターで穴を開け、強制排水して消毒し肉と癒着するよう絆創膏を貼る。その上から布テープで補修しておけば、痛いは痛いものの一応歩けるようになった。正直に告白すると、最初は黄緑色の養生テープを貼ったのだが、あまりに悪目立ちするのでガムテ色に貼り替えたのだった。
小さなマメは火を近づけて水分を蒸発させ表面を固めると言ったのは誰だったっけ。デューク東郷だっただろうか。