骨折り損のくたびれもうけ

ぽっかりと朝に目が覚めたので、次の駅まで自転車で行ってみようといつもより少し早めに出発した。
次の駅といっても、途中までは今までの駅へ行くのと同じ道で、ある地点で右に行けば今までの駅、左へ曲がれば次の駅に至る。実は距離はそれほど変わらない‥‥はずだった。しかし何処でどう間違えたのかなどという以前に、最初の曲がり角からルートを間違ってしまい、住宅地の奥へ彷徨いこんでしまった。山がちな横浜は幹線道路からどこの方向へ曲がってもとりあえず上り坂である。なるべく山を迂回して谷底を道路が走っているような有様なので、どれも曲がりくねって交差してまたカーブしつつ登ったり下ったり立体交差したりしている。その上、鉄道の線路が走り高速道がうねり川が行く手を阻む。一本曲がるところを間違えると、乗りたいルートとの間には山が横たわっており、途中で修正しようにもえらい登りを越えなくてはならなくなるのがデフォである。とにかく幹線道路へ出れば方向くらい判るんじゃないかと思っても、その幹線道路が何本もうねりながら走っていて右に左にカーブを繰り返しており、辿り着いたそれがどれなのか見分けがつかない。土地勘のないものには青看板も味方してはくれない。くねり蛇行しているせいか、どこをどう繋がってその地名に辿り着くのか頭を捻るような矢印表示になっているからである。都会の道路は複雑すぎて私には判らん。まるでのたくる蛇の巣だ‥‥。
信号で止まるたびにデンワの地図アプリを眺め、山越え谷越えひぃひぃ言いながら辿り着いた先は、当初の目的の次の駅ではなく次の次の駅であった。当然時間も喰い、早く出たはずがまんまと遅刻である。ガックリ。帰りもその地点から自転車に乗って帰らねばならんのだよな‥‥。


自転車にとって高低差は切実な問題である。多少の上下はあって当たり前だとしても、なにも好き好んで山越えしなくてもいい。むしろ遠回りしても谷間を行きたい。そこでネットで高低差が出る地図はないかと探していて見つけたのがルートラボである。他に3Dっぽく処理してくれるMapionもあるが、ルートラボはルートを選定すると地図の絵の下に高低差が折れ線グラフのように出てくるので、ずば抜けて判りやすい。

試しに横国大〜横浜駅のルートを作ってみた。どんだけ横浜が山だらけかお判りいただけるだろうか。
使い方も直感的で簡単だし、これはステキだ。もっとも、せっかくこれでルートを選定しても曲がるところを間違えたらすべておじゃんなんだけどな‥‥。
ルートラボ LatLongLab