気絶するように寝ろ

このごろ湯船に浸かりながらよく寝てしまう。疲れてるんか、そりゃ疲れてるよ、心当たりありまくりだよ、とあまり気にしないでいた。そのうち寝ている間に身体が傾いて湯船の湯に顔がつきハッと目を覚ましたことなどがあり、そのことをtwitterで呟いたところ、『それは寝ているんではなく失神だ。浴槽でよく溺れ死ぬ人がいるから気をつけろ』という主旨のリプライが返ってきた。
ちょっと調べてみたところ、いわゆる「ヒートショック」の一部であるらしい。ここに詳しいグラフが載っているのでご参考までに。
ヒートショックといわれるとお年寄りがなるものと思い込んでいたのだが、そうとも限らないらしい。冬季の風呂場はたいてい寒いので裸になって入室すると一気に血圧が上がる。ここで卒中や心臓の発作を起こして倒れるというのはよく聞く。それこそお年寄りのヒートショックのイメージだ。問題はその後である。
浴槽に浸かると温かいので、今度は一気に血圧が下がる。そして脳に血流が回らなくなって一時的に意識喪失してしまうことがあるのだそうな。湯船の中で急に眠くなるのは、脳が酸素不足で気を失いそうになっているからなのか。凍死するときに体温が下がって血圧も下がり眠くなるのと、原因は逆だが作用はよく似ている。頭がふわぁっとなって非常に気持ちがいいのも似ているんじゃなかろうか。ということは、冬場の風呂でも「寝るなッ! 寝たら死ぬぞッ!」(往復ビンタ)という状況になり得るのだな。
ところで更にその後、風呂から上がり服を着てからも血圧は一気に下がるわけである。私も髪を乾かしたりお肌のお手入れをしているうちに、クラクラと眠くなってきてコトンと寝てしまうことが多いのだが、それは失神とはどう違うのだろう。