映画:デビルクエスト(監督:ドミニク・セナ)


最近、ニコラス・ケイジが出てくると、SFかアメコミ的展開を期待してしまう。が、今回の映画はわりと欧州中世ファンタジーの王道なのだった。魔女を護送する腕っこきの傭兵ということで、ちょっと摩訶不思議なシーンもあるのだけど、最後はともかく途中は錯覚なのか幻術なのか見分けがつかないところがミソという描き方なので、ハデハデではない。
このくらいの抑えめな描写は好きなのだけど、どうしてもニコラス君が出てくると物凄く胡散臭く感じてしまう。どんだけ強面の渋いおっさん傭兵の演技をしていようと、いつ頭から燃え上がるのか、どこでUFOが出てくるのかという期待が膨れ上がり、ほにゃららと腰砕けになってしまうのであった。こうしてみるとニコラス君が出てるボンクラ映画をたくさん観てるんだよなぁ。親しみやすすぎるのも大変だ。ロン・パールマンも物凄く特徴的な面構えだしな。
出オチの顔芸でもってかれた感があり、もともと時代物が好きなだけに見終わってからとほほな気分になったのだった。