仕上げの仕上げ

先週、不調の仕上げに風邪をひいたと書いたが、蓋を開けてみたらまだその先があった。
なんだか熱っぽいのが抜けないなーと様子を見ていたら、足の付け根が腫れて痛くなってきた。慌てて病院へ行けば、ナントカ腺が日和見感染したらしく炎症おこして出口が詰まって膿腫化しているとの診たてであった。本人は立っているのも辛いほどじわんじわんと痛くて脂汗をたらしていたのだが、医者が言うにはもっと重篤ならば切り開いて膿を出す手もあるけどもこれくらいなら薬で散らす方向で、とのことなので実際は大したことはないのだろう。こうなってみると風邪だと思っていたのも怪しいもので、実は感染症の初期段階だったのかもしれないが、いまここでそれを云々してもビタイチ意味がないのでどうでもいい。とまれ、プロの言うことは聞くことにしているからにして、処方された抗生剤と消炎剤を頓服してげんなりしつつ大人しくグッタリしていることにする。治るまでしばらく自転車にも跨れない。
これが季節の変わり目というものか。夏から秋への涼しくなる時期には心身の調子を崩すひとも多いようだが、今年の私は豪華版で9月アタマに心の風邪がナニしたのから始まって抗生剤をのむ羽目に至るまでフルコースで下り坂をころころ転がりお池にはまってさあ大変である。無意味にハイにならねばやってられない今日この頃ってやつである。それでも(熱を発した日を除いて)平常通りに毎日出勤、普通に外回りをこなし図面を描き飯を喰い息をして生きてこそ。何が生きてこそなのかさっぱり判らんが、免疫系やら修復など不随意な身体機能を本人が力をこめて応援してもしょうがない、むしろ時間薬の部類なのでひたすら何も考えずにやり過ごし、うん、とりあえず試験勉強しようか。服薬中は自動的に禁酒だしな。
不確定で漠然とした将来のことなどについて無意味にもやもやと不安を捏ねずに済み、なんかしら前向きなことをやってる安心感を得られ、業界内でのぼったくり資格商売のため何度も辿った道程なので慣れた手順で没頭でき、周りも黙って放って置いてくれる。勉強というのはいくつになっても葵のご紋の印籠である。ついでに試験にも受かれば万々歳なのだが、世の中がそこまで上手くできてはいないのはつくづく残念だ。
抗生剤と消炎剤をのんでいると、虫刺され跡が痒いのまで治るから便利だな。