今年の目標(あと22日)

忘年会で飲み過ぎて後頭部が重い。こんな日はふんわりした伊勢うどんに甘いタレをかけてずずっと啜りたいものだ。しかし家には作り置きした蟹カレーが待っているのだった。天気もいまひとつぱっとしない。晴天を見ると洗濯がしたくなり、その日に帰ってから夜に干しておくと次の日は冷たい氷雨にしっとりしている。ナニゴトにも一拍遅れるトロさが恨めしい。
どうしてか私は袖と身ごろが繋がったモモンガスタイルが好きである。「そんなに好きならいっそ自分で編め」と熊にからかわれるほど好きだ。しかしお店で見て喜ぶばかりで何故かあまり持っていない。袖の形が特殊だと上に着るものに困ると考えてしまうのだ。今年は心置きなくモモンガになれるよう、マントでもあつらえようかな。
そういえば今シーズンはなんだか編物熱が発してこない。他に手を動かしていることがあるからだろうか。
30を過ぎたころに「これからは(なるべく)好きなことしかしない。好きなことが出来る環境を目指す」と心に決めたのだけど、少しは前に進んでいるだろうか。どう生きても人生は一度きり。頭では判っているのに、どうにも思い切りが悪く、踏ん切りがつけられず、何故か一番やりたいことを後回しにしてしまう癖を改めたい。切実に改めたい。もう残り時間はさほどない。
もっとも人から見ると、相当好き勝手に生きているように見えるらしいけど。実は好きなものは一番最後に食べるほうなんである。なんかもったいないのと、目標がなくなってしまうのが怖いのかもしれない。わくわく想像しているときが一番楽しいというか、計画を現実化するというヴィジョンが決定的に欠けている気がする。いつまでも脳内お花畑にして沸かせていても仕方ない。もう少し現実と仲良くしよう。