今年の映画ベスト3

今年公開されたもので観たのは20本。年の半分くらいを映画を観る暇もないほど忙殺されていたので、ベスト3でいく。


第1位:きっと、うまくいく(インド 監督:ラージクマール・ヒラーニ)

原題は「3idiots」。3バカくらいの意味だろか。泣きたくなるようないい青春と残酷さが詰まっている。工学系の学校というだけでなんだかとても懐かしい。「Aal Izz Well!」の歌声にのって両手を振り上げて一緒に踊りたくなる。あのころなぁ、今思えばよく勉強したよなぁ。

(感想:「2013年05月31日(Fri) 映画:きっと、うまくいく(監督:ラージクマール・ヒラーニ)」


第2位:ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日(アメリカ 監督:アン・リー

あざといほど彩度の高い美しすぎる映像で、途中からこれはホラ話なのだなというのが薄々判ってくるのだけど、それについてはぐうの音も出ないような最後の台詞に唸らされる。水の中の表現がぞっとするほど素晴らしい。

(感想:「2013年01月28日(Mon) 映画:ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日(監督:アン・リー)」


第3位:東ベルリンから来た女(ドイツ 監督:クリスティアン・ペッツォルト

枯れ草がぼうぼうと生い茂る原野に強い風が吹き付けているのが本当に寒々しい。でこぼこの道を自転車で走り、意に染まない境遇を甘受する味気なさ。その中でも生きているのは人間で、倫理観や観念というのは辛い思いをしているからといって容赦されうるものではない、何故ならそれは自身の内側にあるものなのだから、というのが実に厳しく美しい。主人公の靴がね、赤いハイヒールなのですよ。

(感想:「2013年02月28日(Thu) 映画:東ベルリンから来た女(監督:クリスティアン・ペッツォルト)」