バカとサル、さあ、どっち?

梯子が好きだ。ということに昨日気がついた。
今風の折りたたみ脚立も好きだが、いわゆる木の梯子が一番好い。ロフトに上がるための梯子段なんか、もう最高だ。正しくはロフトというより納屋の二階のほうがより好いのだが、これは今どきあまり見かけない。
押入れかと思って襖を開けると現れる箱階段、もしくは階段箪笥なんてものも好きだ。
どうしてだろう。
なんとなく思いがけない空間に行ける気がするからかな。高い場所には外敵から守られそうな、隠れ家のような居心地の良さを感じるのかもしれない。上のほうは暖かいし(寒がり)。
・・・・って、サルっぽいな。遺伝子的な記憶ってか。それで何でも説明がつきそうな響きが厭だなァ。
樹上や天井裏などの高い場所も確かに好きだが、海抜三千メートルの山頂や超高層ビルの展望台なんかは高過ぎて守備範囲から外れる。「登れる・行ける」イメージだけでもいい。
最近流行りのアジア風インテリアで、古臭い梯子に布を引っ掛けたりして、壁に立て掛けてあるのを見ると欲しくなる。別に本当に登れなくてもいいのだ。
インテリアといえば、曼荼羅の柄の布が欲しいのだが、なかなか見つからない。ネットで検索すると出てくるが、高い。敬虔な気持ちで求めているのではなくて、単に色と柄、つまりデザインが好きなだけなので、細密なほうが美しいのは事実だけどもホンモノの宗教画が欲しいわけじゃない。プリント布で充分なんだが、やっぱり元は密教のものだから遠慮があるのか、仏=寺=葬式=死というイメージのためか、なかなかお手軽に扱えるものがないんだな。