平均年収、それってどうよ?

ある転職サイトのお楽しみサービスで、年収査定というのがある。
そのサイトは会員登録して履歴や職歴などを入力し、それを電子履歴書として応募したい企業に送りつけるシステムになっているのだが、その経歴を二次利用して、この条件だったらこれくらいにはなるんじゃないの、という推定金額を出してくれるわけだ。
もちろん、業種によって給料水準は違うし、儲かっている会社とカツカツのところでは比べるほうが酷だ。他にも勤続年数、データに現れない能力・スキルなど、差がつく要素はたくさんある。誰もが理想の職場でギリギリ高い給料を受け取れるわけではない。だから出てくる数字は実際よりも高い場合も低い場合もある。あくまで参考値だ。
で、私の査定額は、
「年収 485万円」
だそうだ。
‥‥嘘だろ。嘘だな。嘘に決まってる。絶対、高めに見積もって、サイトを盛り上げようとしてるだろ。だって今の実際の年収の倍以上だぞ。


少し焦ったので、サラリーマンの平均年収を調べてみた。みつかったのは十年前の資料だったが。もっと探したら平成16年版もあった。一年を通して働いた人の給与ということなので、”賃金”や”俸給”は含まれないということだな。

まず全体で、
平均  439万円
男性  541万円
女性  274万円


年代別で見ると、
20〜24歳   男性 265万円   女性 234万円   平均 250万円
25〜29歳   男性 378万円   女性 295万円   平均 344万円
30〜34歳   男性 463万円   女性 296万円   平均 407万円
35〜39歳   男性 554万円   女性 299万円   平均 468万円
40〜44歳   男性 623万円   女性 277万円   平均 497万円
45〜49歳   男性 653万円   女性 276万円   平均 506万円
50〜54歳   男性 660万円   女性 270万円   平均 503万円
55〜59歳   男性 650万円   女性 276万円   平均 508万円
60〜  歳   男性 492万円   女性 237万円   平均 394万円


国税局統計情報(リンク先PDF)

転職サイトの査定は高めに見積もっていはいるんだろう。女性の平均がすべて300万円に届かないこの状況で、私の年収が500万円弱はありえない。が、20〜24歳の女性に負けている今の私の年収も、ちょっとおかしいのかもしれない。一応技術系で、バリバリ残業してるしな。
誰だ、搾取してるのは!