ホームシック中

お約束のように新しい環境になってから一ヶ月で体調を崩し、以来、緊張の糸が切れたようになっている。
今回は胃腸炎のようだったけれど、手近にこのウィルスがなければ風邪をひいていただろうし、それも手に入らなければ知恵熱を出していたと思う。私は何故かこういったことについてはとにかく必ずセオリー通りの道筋を辿る。善きにつけ悪しきにつけ、子どものように精神のふり幅が大きいのだ。頭では判っていつつも、止めることは出来ない。わたわたしている自分を、頭の片隅で冷静な自分が観察しているようだ。
最初のうちはこれから住む土地が厭な場所だと思いたくないので善いところばかり見て、次に現実を突きつけられて厭なところばかり考える。それでも馴れようと努力するも疲れてきて体調を崩してから、やっと地に足がつく。そしてホームシック。ホームグランドが懐かしい。これも段階のひとつで、ここを過ぎれば徐々にこちらがホームになってきて、かなりこなれて慣れてくるはずだ。
何から何まで予想通りというのもやっている自分がアホらしいのだが、今までと違うことを受け入れるというのはそういうもんなのだろう。