ひったくられた

仕事帰り、鼻歌まじりで帰宅途中、後ろからきた二人乗りの原付にかばんを持っていかれた。
今思えば石でも拾って投げつけてやればよかったと臍を噛むのだが、そのときは一瞬の出来事でなにも反応できなかった。原付の二人乗りということ以外、ナンバーも年齢も性別すら判らん。ナンバーは目を凝らしたけど見えなかったので、おそらく外してたか上げてたかしたんだろうが。もしかしたら盗難車ってこともあるかもしれん。
場所は自宅のすぐ近くだったので走って帰り、電話回線は引いていないので同居人のケータイを借りて、まずは銀行のキャッシュカードを止めた。それが済んでからやおら110番通報しながら交番へ向かった。調書と現場で写真を撮られて被害届出して、約二時間。
現金はあまり持っていなかったし、現在クレジットカード類は一枚も所持していないので、盗る側の実入りとしてはやるだけ労力の無駄というぐらいで、そこは不幸中の幸いであった。しかし、財布には運転免許証と健康保険証が入っていたし、他に五千円くらいチャージしてあるSuica、図書館のカードもかばんの中だ。使える頭とルートがあれば売ることができる情報などのこともある。思いつく限りストップできるものはストップしたが、悪用されないといいなぁ。タチの悪い悪人ではないことを祈るしかないのが歯痒い。
次の日は区役所と銀行をまわり、国民健康保険証と通帳・キャッシュカードの再発行手続きをして回る。盗人に使われたらムカつくので、Suicaとヨドバシのポイントカードとレンタルショップの会員カードも手続きをし、図書館のカードと運転免許証は被害届だけ出して再発行は力尽きたのでまた今度。記名式Suicaだが、なくしたカードを使えなくするのはその場でできるのだが、JRの端末とホストコンピュータとの更新のやり取りが終電が終ってからでないとダメとかで、再発行は翌日以降になるんだそうだ。そんでデポジットの五百円は盗られ損でまた払わなきゃいけない。
あと、鍵と住所の判るものが入っていたので、管理事務所を通して玄関のシリンダーを交換した。しかし、夜の八時半に被害にあって、交換を申し込んだのが次の朝、工事はまた次の日になったので、丸一日は家を空けることができなかったよ。こんなとき同居人がいてくれて本当に良かったと実感する。夜だって男性がいるかいないかでだいぶ気分が違う。
デカデンワは被害直後に携帯電話でサービスの一時停止(中断)を申し込んだのだが、自動音声の長〜〜〜いガイダンス*1の最後に「この時間だと反映されるのは明日の朝かもしれないよ」なんて言われて、なんだよ!と思った。実際、反映されたのは次の朝九時を過ぎてからであった。
あと、こんなときにPHSの位置情報サービスって使えないのか興味があったので、カウンターに行って相談したところ、端末の方にも事前に設定が必要なんだそうで、なくしてから探すことはできないのだそうな。本気でやれば技術的にはできないこともないんじゃないかって気もするが、しかし誘拐事件とかで人命がかかってるならともかく、端末一個盗られたぐらいじゃ動けんだろうな。残念。カウンターのおねぃさんが超可愛くて親切であったのが唯一の心の救いであった。いや、本当に可愛くて、ささくれだった目には天使に見えた。名前をチェックしてくるのを忘れたが、横浜のウィルコムプラザだよ、みんな行ってみよう。
腹いせに最新の[es]を買ったった。ちくそ。
そしてまたインストール地獄が始まる‥‥。


そんな事情なので、可哀相な私の手間を少しでも省いてあげようというここを読んでいる心優しいアナタ、「またかよ」とか言わずに、ねずっちょまで電話番号を入れたメールを下さい。つか、お願いしますお願いしますオネガイ‥‥。

*1:長い。長すぎる。ひったくりに遭って泡くってるときに、どうでもいいお知らせを延々聞かされると集中力が切れて、間違いなく番号をプッシュする気力も削がれる。もっと簡潔にしてくれと切実に願う。