元少年がやってきた

昨日、仕事から帰ると元少年が部屋にいた。
あまり喋らないので機嫌がいいのか悪いのかよく判らないのだが、とりあえず雑談をして、無理矢理ご飯を食べさせてみた。食べ物の好き嫌いはあまりないようなのだが、食事自体があまり好きじゃないらしい。普段は超がつく不規則生活で、昼夜問わず起きている間は起きているし寝てるときはただ寝ている。食べることにも興味がなくて消費するカロリーをもっぱら缶コーヒーで賄っていたら、食べない身体になってしまったらしく、たまに食事すると内臓を動かすのにエネルギーを喰われて疲れるんだそうな。
う、うん、そこまでいくと身体に悪いとか、そういう次元の問題じゃないような気がしてくるから不思議だ。好きにするがいいさ。急に違う生活をして体調崩してもナンだし、明日はいつもの缶コーヒーとカップ麺を買っておくといいよ‥‥。私は仕事があるから二十四時間周期で夜寝て朝起きるけどね。

食事が済んでからちょいちょいとパソコンにさわり、黒い画面をパシパシと叩いて「LANですね‥‥」と呟き、おもむろに函をあけて「ポップコーンができかけてますね‥‥」とボソッと言っていた。
どうもwindowsはLANカードを認識してはいるのだが、データが流れていない。カードがいかれたかドライバがとんだかしたんだろうとの見立てであった。そして入っていたカードのチップが怪しいメーカーのものだから、ドライバを探せるかどうか判らないという。LANカードなんてそう高いもんじゃないので、んじゃ新調しましょう、ということで話はまとまった。これならOS入替えなくても直るかも、と言われたんだが、いい機会だからついでにxpに入替えてもらうことにする。
今日はそんなわけで、彼は同居人とふたりでオカイモノに出掛けているはずだ。そして私以上にパソコン音痴な同居人は、いろいろ興味深い薀蓄を聞かされて、目を白黒させていることだろう。まったく毛色の違うふたり、別にウマが合わないとかそういうこともないらしい。