銀座千疋屋フルーツパーラー

もういいトシのおっさんである相方さんを引きずって、フルーツパーラーなるものに行ってきたんである。
気温が上がってくると果物が食べたくなる。五行五味の考え方でいくと、果物は陰性食品で、とても身体を冷やすものということになる。細かいことを言えばそれも産地によって分類されるので、暑いところで採れるものは身体を冷やし、寒いところで採れるものは温めるという作用もあるので、リンゴなんかは温というハナシもあるがな。また、血をきれいにするが摂りすぎると溶血してしまうので、原則として少量摂取を心掛けるべき食品である。干したり火を通したりすれば陽性に変わるので、ドライフルーツやジャムはまた別になる。
暑くなると汗をかくので体内の水分が減り、血が濃くなりがちである。外気温の変化に体調を整えるにもビタミン類やミネラルなんかが欲しくなるので、果物が食べたくなるのは理に適っているわけである。
とかなんとかいうのは割りとどうでもいいんだが、とにかくフルーツである。
銀座千疋屋なんていうと、とてつもなくキラキラしたハイソな空間なのかとビクビクしていたのだが、行ってみたら意外と親しみやすい果物屋さんなのであった。お高い果物も置いているけど、フルーツパーラーのメニューはまあ、そこそこな感じ。旬の桃がいっぱいあって迷ったものの、とりあえず基本と思われるフルーツポンチとグレープフルーツゼリーを頼んでみた。
 
ふたりで行ったのでふたつ頼んだのだが、両方とも食べたのは私である。きゃほー。少量摂取がなんだって? そしてお金を払ったのは食べてない人である。ご馳走様でした。
銀座千疋屋
ところで千疋屋という果物屋さんは日本橋・京橋・銀座とそれぞれあるが、どう違うのかと思ったら日本橋が総本店で京橋と銀座は明治時代にのれん分けして別のお店になっているのだな。なるほど、老舗らしい複雑な沿革である。