神宮外苑花火大会

花火が観たいと泣いて(中略)見つけてきたのは指定席に座って間近にあがる花火を見る企画である。神宮球場である。花火が上がるのは隣の第二球場からである。
駅を降りたらもう人の波。球場へ至るまで沿道のお店がズラリと歩道に並んで飲食物を売っている。否がおうにも気分が盛り上がる。球場に着くと早速売店でビールとつまみを買い込み、花火もその前のアトラクションも始まる前から飲み始める。アリーナ席だったので回りにスタンドがそびえる中でパイプ椅子に座ってのビールは、開放的なような囲われているような、どっちつかずだがやっぱり変に気持ちがいい。
花火の前にゲストのステージがあるのだが、なんと神宮球場郷ひろみ他である。この花火大会は今年三十周年だったそうで、それでゲストが豪華だったのかしらん。いやぁ、盛り上がった。ひろみGOはやっぱりスターだった。出てきただけで空気が変わる。それまではずっと座っていたのに、自然にスタンディングでウチワ振りまくって一緒にお嫁サンバを歌ったよ。ステージ終了と同時に花火が上がり始めたのだが、郷さんの「花火カモン!」という掛け声と花火の上がるタイミングがこれ以上ないほどぴったりと合っていたのは、さすがベテランスターという感じである。
東京の真ん中での打ち上げ花火なので、あまり大玉はあげられないのだそうな。しかし数で勝負。12,000発である。見上げすぎて本当に首が痛くなった。

今年はいつになくたっぷりと花火を堪能している。いつも我慢していたので、こんなに観ているとこれは今生の見納めでもう死ぬのかなぁとか思えてくる。