シャイニング・セーター


昨シーズンから編んでいたセーターがようやく出来上がった。相方さんに手編みのセーターを要求されたものの、反抗したり脱走したり中弛みしたり放置したりデザイン変更があったり模様編み器を作って気を紛らわしたりの紆余曲折の末、バレンタイン・デーを前に滑り込みセーフでフィニッシュしたんである。日記でたった1日こんなネタをばら撒くために、陰ではこんな血の涙も凍るような労働を強要されているんである。現代の女工哀史である。さめざめ。
さて冗談はともかく、しかしそれにしても私はどうも標準よりも編み方の癖がゆるいらしく、本に載っている編み図の通りに編んでも妙に出来上がりが長細くなってしまう。今までも棒針の太さを変えてみたり改善を試みたことはあるのだが、結局気をつけてキツめに編むしかないという結論に落ち着いている。実はそれを見越して今回は段を10段減らしたのだが、それでも長かった。しかも、今回は長大な中弛みを経て2年越しで編み続けたので、後ろ身ごろ(去年)と前身ごろ(今年)のゲージが合ってなかった。しかし編み直す気力はなかったので、気のせいということにしてそのままはいだことをここに告白する次第である。
編み込み模様の元絵はこれ。洗面所のドアを斧で叩き壊して、「お客様だよ!」と顔を出したジャック父さんである。

色を4色に絞って図案化すると、こんな感じ。

更に編んでみると、こんな感じ。やっぱりなんか長細い。

ちなみに裏側はこんな感じになっている。無謀にも込み入った模様にしてしまったので、編んだ直後は模様部分が全面フリンジのようにもさもさになった。糸の始末だけで2時間かかった‥‥。

背面には配給元ワーナーブラザーズのロゴを入れてみた。

箱詰めされるジャック父さん。あーやれやれ、やっと終わった。スッキリした。


おまけ。『モデルは160cmです。』的なもの。セーターも着てみるほうもアホである。そしてやっぱり長細い。

追記

遅くなりましたが「スティーヴン・キング研究序説」様(『シャイニング・セーター!?』)にてご紹介いただきました。ありがとうございます。
悪ふざけの冗談半分で始めたことでしたが、ブクマやスター、コメントなど拙ブログにしては大反響を頂き、暖かいお言葉の数々に嬉しいやら驚くやらで完成させて良かったと本気で喜んでおります。スタンディング・オベーションで『ありがとう! ありがとう!』という気分です。ここは調子に乗って今後も精進してネタを捻って参る所存であります。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

追々記

できれば好きなことだけして生きてたいよね」様でもご紹介いただきました。
ありがたやありがたや〜。
こちらの方は私などよりずっと編物の手達でいらっしゃいます。シックなカーディガンやセーターなど、素敵な作品がいっぱいの中で、本当に恐縮です。ありがとうございました!