恐竜ゲーム 3Pack

相模原話を引っ張りすぎて恐縮だが、博物館の売店でつい欲しくなって楽しげな玩具を買ったんである。

恐竜ゲーム 3Pack。対象は8〜11歳の男の子である。

開けてみると、恐竜ボードゲームの升目の入ったシートの裏に恐竜スゴロクが印刷されており、他に推理パズルゲームの問題が印刷された紙と、ボードゲーム用の説明書と、12種類の小さな恐竜フィギアが入っている。

すごろくはこんな感じ。恐竜がプールの授業に水着を忘れて‥‥えーと、想像すると萌え‥‥は無理があるか、やっぱり。新学年からはじまり、1年間のスクールライフを経て、憧れの先輩が卒業しちゃう! という3学期でゴールである。ときどき友達をゲットしたりなくしたりする。

ボードゲームは他に恐竜の種類別に攻撃力や防御力などを規定した説明書がついている。それによるとパラサウロロフスの通常攻撃力は「2」でケラトサウルスの必殺技は「かみつき」であり、アンキロサウルスの名前は「連結されたトカゲ」という意味であるらしい。

こうして升目にそって恐竜を出撃させ、出会い頭に闘わせるらしい。
しかしである。この玩具、実はゲーム部分は商品の体裁を整えるための隠れ蓑で、本当に出したかったのは恐竜フィギアのほうなんじゃなかろうか。
何故といえば、所詮子どもの玩具、出来るだけ同じ型を使って色分けやパーツを足したり引いたりして作ってるんだろうと思いきや、あにはからんや

似た亀みたいな型のおふたりに並んでいただいたが、お判りだろうか。頭や尻尾の向きは言うに及ばず、全体の大きさからして違うんである。

犀のような型も然り。似ているがよく見ると全部大きさも脚や肩など骨格部分も形が違う。

2足歩行の型も同じく、全部違う。

これが全12種類である。小さい上に自立するのが条件らしく重心の低い安定したシルエットの姿勢なので、パッと見は似た感じになってしまうようだが、すべてが違う形の違う姿勢をしているんである。こういっては失礼だが、そう数が出るタイプの玩具でもなさそうなのにとても凝ったつくりである。いや、マイナーだからこそのマニアックさだろうか。
あまり小物を集める趣味はないのだが、これはいい買い物をした気がする。ほくほく。自慢は以上である。