ブックヌーク、またはインサートブック

ブックヌークっていいよね。ブックヌーク、またはインサートブックというのは本の間に紛れ込ませる小さなジオラマのようなものである。本棚に差し込むので基本的には本のような形状で、狭い間口に奥行きを生かして風景を作る。覗き込むと別の世界に通じていそうなのが、本を開くと別世界が広がっているのと似ている。

キットは玩具メーカーの箱。

そんなわけでよさげなキットがあったのでひとつ買ってみた。イチから設計して作るのも楽しそうだけど、やったことないものを作るときは市販キットでどんなものか感触を探ってみるというのをよくやる。実際触ってみると何をどこまでやるべきか等、見えてくるものは多い。

模様がプリントされた紙やカット済みのベニヤ板、ライトや金属パーツが入っている。

薄ベニヤに模様をつけて切ってある。レーザーカッターだろうな、精度高いしこういうのに向いてるよな。パーツを貼り付ける場所にも薄く切れ込みで印がついている。

歯車のギザギザが芸が細かい。位置は奥の時計の飾りに貼り付ける。

いや凄いな。糊で貼るので動くわけではない歯車の周りがギザギザしている。ここまでする必要ある?
日曜の夜に往く休みを惜しんで何の気なしに始めたキット組み立てが、意外に細かくて楽しかったため、夜中までかかってつい完走してしまった。

イメージに合わせて堅めの本に挟んでいます

本棚に差してみると、こんな感じ。スイッチ付きのライトが仕込んであるのでちゃんと中身が見える。ライトがなかったら内部が真っ暗で何も見えなくなっちゃうもんな。

ちょっと奥を覗いてみる

奥行きが出るように鏡が仕込んであるのだが、ちゃんと斜めになっており覗き込んでも自分の顔が見えたりしないのでそれでぎょっとして現実に引き戻されることもない。こういうのは大事である。夢の世界に覗き込んでる進撃の巨人が見えちゃったらだいなしだよな。

月明かりの空を模しているのかな

ははぁ、なるほどこうなるのか。アーチの上に色紙を仕込んで裏にライトを配置することで、天井が見えないような不思議空間ぽくなるんだな。

いつもはこんな感じ。小人の部屋にしても狭いな。

普段はライトを消してこういう感じになる。実物を見ると思った以上にいい感じである。これはいろいろ妄想が捗って楽しいな。ブラックライトを仕込んで蛍光石を置いてみたい。
今回はAmazonで見つけたキットシリーズのひとつだったが、ぐぐるといろんなタイプが出てきて眺めるだけでも楽しい。高いのだと5万円くらいするやつもある。サイズと世界観が合えば既存のキットに好きなキャラのフィギアやアクキーなんかを配置したりしてもいいんじゃなかろうか。私もなんかカピバラに合いそうなやつを物色してみようか。

ここまで紹介したが、しかし私の周りはどうも本が多すぎて本棚にインサートブックを入れる余裕などない! という人が多いような気もする‥‥。