国立科学博物館へいったついでに、上野動物園へ寄ってハシビロコウさんを見にいったんである。上野動物園に入ったのは、中学生の頃にパンダを見に来て以来のような気がする。だいぶ模様替えされていて昔のようなコンクリートの檻ではなく、いま流行の出来るだけ開放感のある土の上にいる動物をなるべく身近に見るという思想で設計された配置や設備となっていた。不忍池の景観もなんだか物凄くて、今回はあまり時間がなかったもののあっさり通り過ぎるにはちょっともったいなかった。今度ゆっくり観に行くとしよう。
上野公園内の入口から入り、眠れる池の白鳥などを眺めながらぶらぶらしつつ、橋を渡ってハシビロコウさんの待つ西園へ。
しばらく歩くと、いた!
全然動かないのかと思ったら、あくびするハシビロコウさん。
それからやおら羽を拡げて伸びをする。
羽を広げたまま回転する。
2、3歩行きつ戻りつしながら羽を畳む。
そして静止。
‥‥‥‥。
反対側にいた別のハシビロコウさんも。
‥‥‥‥。
思ったよりは動く。鳥とは思えないような悠然とした王者の風格漂う動きだけれども。