ちょっとした休みになるとすぐ動物園に行っている。夏休みは多摩動物公園に初めて行ってみた。
ここはうちからだと交通の便が悪くて時間的な意味で遠いんである。カピバラもマヌルもいないし。でも「たぬき山」がある。ミーハーなのでおびひろ動物園のSNSの影響で最近はタヌキも好きなんである。ずんぐりむっくりなものが好きなんだろうか。
当日はとにかく暑くて動物たちも日陰でぐったりもしくは水に入れる動物は水の中である。
多摩動物公園はエンリッチメントに力を入れているのだな。というかこういうのがもう主流なんだろう。放飼場は草むらだったり砂地だったり、群れの動物は群れで飼育したり、エサを出すだけでなく探す行為をさせる工夫をしたり、個々の動物本来の姿で在れるようにする。見る側としてもそのほうが見ごたえがあって好ましい。その他にも片隅の放飼場を使ってカエルがいなくなった原因がわからないので実験して確かめていますという看板が立っていたり、研究していることを前面に出していたのが面白かった。動物園の存在意義とか役割とか、いろいろあるんだよね。そして東京都の動物園なので上野の稼ぎを多摩で生かしているのかなどと穿ったことを考えてしまった。
そんなわけでタヌキの放飼場はたぬき山なのだが、暑いせいでおそらく人目につかない日陰で寝ているんだろう。まったく姿が見えなかったのが逆に楽しかった。そりゃそうだよねぇ。
あとここは虫関係も充実していて、特に蝶が放し飼いになっている温室が凄かった。そこらじゅうをいろんな蝶がひらひら飛んでいて、まるで死後の世界のようだった。
こんなレリーフがあったので思わず「すげぇ‥‥」とつぶやきながら撫でてしまった。
しかし動物園で歩くと夏場は現場にいるより日焼けするし暑いんだよな。舗装の照り返しかね。途中で具合が悪くなって休憩所に避難したよ。行かれる方はご無理なさらず騙し騙しいきましょう。