オトナの事情

なんかこう、何か書こうとすると愚痴か説教になってしまいそうになるのは、たぶんまだまだ平常心に立ち帰れていないからなんだろう。こんなのがいつまで続くんだろうか。
しかしネット上でも周りを見渡すと、ぽつぽつとお誕生日のひとがいたり、ご結婚される方がいたりする。祝い事はケチっちゃいけねぇ。そう昔から相場が決まっているのだ。こんなときだからこそ、しっかり寿いでいただきたいものである。お目出度う御座います!
この夏の花火大会の中止や東京の大きな公園での花見宴会の自粛要請が出て物議をかもしていたが、これも裏を返してみると簡易便所が被災地に回っていて用意できないとか、警察・消防など関係各所との打ち合わせや出動要請できる状況ではないという事情が絡んでいるそうな。いままでトイレの世話から休憩所・食料の配分まで、イベント毎に何から何まで至れり尽くせり面倒みてもらってきたんだなぁというのが如実に判る裏事情である。まるで子どものようだ。この話を聞いたとき、ちょっと可笑しくなって笑ってしまった。
さすがデモはやっても暴動は起きない国。暴動の最中にどこで石を投げればいいのか誰も教えてくれなかったなんて苦情が出たら面白いなぁ。
そんなよく訓練され飼い慣らされた社畜であるところの私は、今日も今日とて残業しているのだった。長期休暇明けだった昨日は、出身地が被災したことを知っている上司や同僚から「今日はリハビリなんだから早く帰りなさい」と優しい言葉をかけていただいた。個人的な事情にも気を遣ってくれるいい会社である。願わくばその時間が20時を回っていなければ、もっと素直に感謝できただろうに、惜しいことである。ああ、はらへった。