生傷が絶えない

季節は三寒四温だが、体調は3歩進んで2歩下がるである。
私の体調不良には筋肉の異常なこわばりというのがあるのだが、それもだいぶ軽減されてきた。例えば胡坐をかいて足先を手で持ち上げる、つまり足の裏を目で見て確認するというのが出来るようになってきた。腰のあたりが最初に動くようになって、次いで縄跳び効果で肩の上の方が苦しくて気持ちが悪かったのがなんとなくとれてきた。
残っているのが首のつけねの頭寄りのあたりである。後側の頭蓋骨のふちの内側。このへんが痛くて思い切りよく首を振れない。動かすと中のほうでピキィとかズチュとか音がするのである。耳が近いのでなんか聴こえる。おそらくはただの凝りなのだが、頸椎やら頭やら言わずと知れた急所である。何かの拍子に何かがブチッといったら取り返しのつかないことになりそうで怖い。急に凝りを解して老廃物が流れたことで脳の血管が詰まっても嫌だしな‥‥日和ってたまに自分でマッサージするくらいにしてお茶を濁している。四十肩が五十肩にそのままスライドしつつあるのは、うん、治らないね。これはどーなんかなー。


去年の年末あたりに包丁を研いだのだが、正月を過ぎたらもう切れ味が落ちてきた。1か月しか経ってないじゃないかとイラッときたので、今度はじっくり念入りに研いだらスッパスパ切れるようになった。モリブデン鋼、こうしてみるといい包丁なんだな。
切れ味が良すぎてちょっと触っただけで手指の表面が切れてしまい、いま右手の親指が浅い切り傷だらけである。刃物を使う時に無意識に触って確かめる癖があるのだよな。だいたい刃というのは引かなければ切れないものなので、腹のほうからちょっと触っただけなら大丈夫なはずなのだが、包丁の元のほうの角は刺さるので切れてしまう。
トマトの皮もスッパスパで快適ではあるものの、堅い根菜を割るときは変に滑らないか一瞬ひやっとする。自分で研いだのに。