ものぐさリンゴパイ

冷蔵庫の奥からしおしおになったリンゴが発掘された。

生食するにはちと躊躇う程度に水分が抜けているが、冷蔵庫に入っていたので悪くなってはいない。リンゴはけっこう保つものなんである。しかしこのまま食べて美味いものでもないのでアップルパイにすることにして、市販の冷凍パイシートを買ってきた。便利な世の中である。

シートを解凍したらパイ皿なんてものはないので、油を塗ったアルミホイルをレンジ皿に敷いて適当に伸ばす。なんでレンジ皿かというと、レンジを使って焼くのでまさにこのサイズになるからである。麺棒もないので擂粉木を使った。その上にスライスしたリンゴを並べる。

皿を外してレンジのトースターモードで20分焼く。レンジのガラス戸に反射しあいほんで写真を撮る手が心霊のようである。ちゃんとしたオーブンがあるなら200℃で15分くらいかな。

20分焼いたところ。ちゃんとしたオーブンならもうちょっと膨らむんだろうな。

これにバターを適当に溶かしながら塗り、砂糖を振りかける。たまたま今ある砂糖がきび砂糖だったので丁度良い。

更に20分焼いたところ。オーブンなら200℃5〜10分。様子を見ながら適当に。パイシートがところどころポコポコ膨らんで火が通っていれば大丈夫。

シナモンを振りかけておやつにする。
ほとんどパイシートに焼きリンゴが乗っているようなものだが、これはこれで甘酸っぱくて美味い。朝ごはん3日分くらいにはなる。