視聴
世界を股にかけたスパイアクションである。国に縛られない組織らしいんだが、主催がアーサーで12人のエージェントがいるという、思いっきり英国紳士の集団である。あ、ランスロットはフランス出身だっけっか。しかしとはいえ2時間の映画で12人も出てきたら訳…
仕事の合間にジェラシック・ワールドとミッション・インポッシブルの新作を観た。話がグダグダだったり物凄い疲労状態だったりいろいろあったが、最終的にはどちらも面白かった。 川崎の109と桜木町のブルグ13に行ったのだが、どちらも映画館がとても混んで…
毎度お馴染みアベンジャーズである。前回が盛り上がっていたのでまたやるのかもうアレでいいんじゃないかと思いつつ観に行ったら、やっぱり今回は次に繋げるためには必要なのかもしれないが、アレはアレの回であった。直近でマッドマックスを観てしまってお…
素晴らしい。エンドロールを見ながらじわりと涙が浮かんでくるような感動を覚えた。 ネタバレというほどのストーリーも何もなく、とにかく逃げ・追われ・闘うだけである。シンプル。 出てくるのは特殊体質のスーパーヒーローではなく、普通の人間ばかりであ…
ちょうどナーバスな時期で、Twitterを眺めながら「他人って(自分の期待通りじゃなくて)つまんないなー」などと勝手な感慨を得た直後にバードマンを観たもので、つい私には関係のない話だな、と思ってしまったのだった。 仕事でナーバスになってる人間の頭…
なんとかいろいろ乗り越えた。そんな春である。途中で白目をむきながら現場に急行したり、1日ぶっ倒れて寝ていたり、短期間のうちに山あり谷ありだったが、いまは体調も戻り報告書とISO書類をやっつけ仕事で作るだけの小康状態である。来月からまた修羅場が…
タイトルが「マッハ!」になっているが、原題は「トム・ヤム・クン2」で、つまり「トム・ヤム・クン!」の続編である。どちらも主演も監督も同じだが、一応は違うシリーズのはずだ。マッハはアユタヤ王朝の時代劇で追いかけるのは仏像で主人公の名前はティン…
『十戒』のリメイクねと思いながら観に行ったのだが、十戒がわりと判りやすい宗教上の善悪臭さがあったのに対し、エクソダスは説明を排し注釈なしで旧約聖書の記述をそのまま映像にしたような映画になっていた。 最近よく考えていることに、世界に対する認知…
シン・シティの続編である。前作は8年前。ほぼ白黒で一部だけカラーが配されるコントラストの強い画面で前回は少々視認しにくかったが、今回は画面がだいぶ整理されて観やすくなっていた。 前から実写だけどアニメ枠だと思っていたが、ますます2次元ぽくなっ…
東京とサンフランシスコを足して2で割ったような架空の町「サンフランソウキョウ」が舞台である。西洋と東洋が混然一体と入り混じっているとなんだか未来感が増幅される。よくある西側諸国から見たトンデモニッポンではなく、なんだか地に足の着いたあり得そ…
観終わって最初の感想は「どろ〜ん‥‥」だった。以下、ネタバレ注意。 東洋医学を混ぜ込んだような怪しげなセラピーが変態である。畳に敷き布団で按摩しながら、中年男性セラピストが耳元で「もっとだ」と囁くのがキモチワルくて笑える。ねーよ。 オーディシ…
まだ観てない方もおられるだろうし、あんまり内容について云々するのも如何なものかというのは判っているのだが、中身に触れず感想を書くのは至難の業になりそうな映画だったので、とりあえずネタバレ注意とだけ喚起しておく。 いろんな観方がある中でわりと…
最近ようやく余裕が出てきたので、夏物衣類をまとめて洗い、寒風にさらしまくった。私が洗濯をするのは休日以外は夜間だ。夜のうちに干して、次の日1日干しっ放しでまた夜に取り込むのである。夏服もまさかこんな気温で1日中外に放置されるとは思うまい、こ…
ホビット三部作の完結編である。指輪物語を踏まえて膨らませに膨らませた物語の大団円。原作も一度読んだのだけどよく覚えておらず、こんな話だったのかと思いながら映画を観ていたのだった。 これまでの2作品はテンポのよいアクションが楽しいジェットコー…
ワッシュさんの『アニメ映画ベストテン』に参加するよ。 アニメは好きなのだが、いうほど観てるわけではない。改めてじゃあその中でどれが好きかといわれると特に「コレ!」というのは案外難しい。10本も出したら思いついたのを全部並べる羽目になるので、上…
『T・S・スピヴェット君 傑作集』という物々しいタイトルの、変形A4版の分厚い冊子(本文381頁)が原作である。最初に本屋で見かけたときは何の本なのかと思った。カバーは科学的な匂いのするスケッチで埋め尽くされ、中を見ても横書きでびっしき書き込まれ…
ニック・フロストの主演である。観なければなるまい。というわけで観てきた。コメディ音楽映画なので深く考えることなく楽しめばよろし。 厭な同僚が本当に厭な奴なのがイギリスらしい。シモネタもなんていうかこう、強烈じゃないんだが変にえげつないんだよ…
フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった映画である。ジョン・ル・カレの原作は読んでいない。 わりと可愛い系のおっさんであるホフマンだが、映画の中ではいつでも酒と煙草を手元から離さず、余計なことを言わず、修羅場を越えてきた男の凄みを感じさ…
文芸ものならだいたい観るということが判っているので、熊に悪童日記は観るの、と聞かれたんである。普段ならふたつ返事で観る観るというところだが、これに関してはちょっと迷った。原作も読んでいなかった。『悪童日記』も実家の本棚にはあった。しかし幼…
美しい山間の町ダージリンで、耳が不自由なバルフィはしかし、横溢する遊び心をふんだんに撒き散らしつつ明るく生きていた。ちょっといいお家に育った美人のシャンティはハンサムな婚約者がいたけど、平凡な生活がつまらない。そのふたりが出会って恋をして…
両親を亡くしたショックで2歳のころから口がきけなくなっている青年、というか33歳らしいのでけっこういいトシである。ふたりの叔母にピアニストになるべく大切に育てられ、また年配の人に囲まれて育っているせいか、いつまでも世間知らずな少年のような目を…
田舎の一族には血で血を洗う因縁の抗争があった。 主人公のラームは都会でボロ自転車を疾らせて配達業をしていたけど、いつも配達時間に遅れてばかり。オート三輪を買えと言われても貧乏なので無理。ボロ自転車は喋るファンタジー。 田舎に相続した土地があ…
サルマーン・カーンの保安官映画である。いや違った、警察映画なのだが、内容がすっかり天下御免のウェスタンなのである。途中でそれでいいのか! と笑ってしまったのだが、あとからそうかこれはウェスタンだからいいのか、と納得。細かいギャグ盛りだくさん…
熊がよく判らんというので解説。映画と文学とはたいていアプローチが違うんだが、ノーベル文学賞を受賞した作家の原作ということなので、文学的なセオリーを適用するとこういうことかなという話。ネタバレが気になる方はご注意を。 一番目に付くメタファーは…
うむ、素晴らしい。もっと観念的で難解な映画なのかと思ったら、全然そんなことはなかった。マジックリアリズムを映像化するとこうなるのね。呪術的なあり得ないことが当然のように立ち現れ、ひとも必要以上に驚くでもなく乗っかるような形でそれを利用する…
これは良かったよ。天職がヒーローのトム様は相変わらず薹が立っていたが天職だからしょうがない。2等兵が前線に投入されて死ぬと前線に行く前日にリセットされるタイムリープもので、この説明だけでお判りのようにゲームから着想を得ているらしい。何度も何…
アテナイの軍団もいい具合にマッチョだったのだが、スパルタ軍はその3倍くらいマッチョで最後に全部持って行かれていた。イオニアの反乱からマラトンの戦い、前作でスパルタ軍が撃破されたテルモピュライの戦い、そして今作のサラミスの海戦をまとめてペルシ…
クソ真面目だからこそクソ真面目に考えてクソ真面目に反応するし、クソ真面目に盾を使って肉弾戦するところとかキャラクターがいい具合に効いていて面白かった。かつての恋人を見舞うシーンがよかったね。
観なければなるまい、というわけで観てきた。 1683年、第二次ウィーン包囲である。えーと、三十年戦争で疲弊したオーストリアにオスマントルコが侵攻しようとしたのである。このへんのハプスブルク家だとかウィーンだとかフランスとの競合だとかオスマンが攻…
DVDで観たものはキリがないので感想を書くのもお手上げだったのだが、これは紹介せずにはにいられない。 若者がハエに生まれ変わり、前世の恋人を悪い男から守るために戦うのである。熊にこの映画の設定を聞いたときには「なんじゃそりゃ!」とゲラゲラ笑っ…