視聴

映画:009 RE:CYBORG(監督:神山健治)

新TV版の009は観ていた気がするのだけど、実はよく覚えていない。たがーためにーたたーかうー♪というEDは今でも歌えるし、謎の中国人の語尾が「〜アル」なのと、001が寝てばっかりなのはなんとなく記憶にあるくらいだ。原作はちょろちょろと細切れに読んだり…

映画:危険なメソッド(監督:デヴィッド・クローネンバーグ)

説明不要の有名な精神分析医のフロイトと、その弟子となるユング。そこに後の児童心理学者となるザビーナが患者として絡む。フロイトとユングは境遇や年齢の差を越えて学術的な面で意気投合、一時はフロイトがユングを自らの後継者と指名していたほどだった…

映画:アルゴ(監督:ベン・アフレック)

イランでのアメリカ大使館襲撃事件の裏話である。事件が起きたのは1979年。カーター大統領の頃だそうで、気がついたときには日本の首相は中曽根でアメリカのトップはレーガンだった私はこの事件があったことも覚えていない。イランではホメイニ師ら評議会が…

映画:宇宙人王(ワン)さんとの遭遇(監督:アントニオ・マネッティ)

中国語通訳をしているガイアのもとに1本の仕事を依頼する電話がかかってくる。高給につられて引き受けたが、なんとその仕事は何故か中国語を話すイカ型触手系宇宙人が相手だった。 こういう映画にそぐわない表現かもしれないが、佳品であった。ホラー的効果…

映画:エクスペンタブルズ2

観ながらブログに書く決め文句を思いついたのだが、寝たら忘れた。 往年のアクションスターに囲まれたジェイソン・ステイサムが当たり前の人間に見えるという恐ろしい映画である。無敵ヒーローだらけで士気はあくまでも高く、見事なまでのベタな展開がいっそ…

映画:アウトレイジ ビヨンド(監督:北野 武)

ビヨンドでビヨ〜ンである。なにが「である。」なのか判らんが、なにやらアウトレイジの続編なんである。1作目で充分オチがついていた気がしていたのだが気のせいだろうか。あれほどキレイに終わってるのに続編って難しいだろ。しかし実は3部作らしいという…

映画:アイアン・スカイ(監督:ティモ・ヴオレンソラ)

月からナチスが襲ってくるのである。もうこの設定を聞いただけでB級だと判るはじけ具合である。ワクワクが止まらない。しかし観る前は正直、もっと低予算臭のするチャチなギャグ映画なのかと思ってた(失礼)のだが、絵はカッコイイし音楽はいいし話のキレ味…

映画:ソハの地下水道(監督:アニエスカ・ホランド)

ナチス・ドイツに支配されたポーランドで、ユダヤ人を地下にかくまった男の実話である。心が痛くなるような戦争映画であった。単純なお涙頂戴とは違うように感じるのは、最後が曲がりなりにもハッピーエンドだからだろうか。とはいえ、一点の曇りもない朗ら…

映画:白雪姫と鏡の女王 (監督:ターセム・シン)

ターセム・シンといえば現代美術モロパクリ&世界遺産コラージュ作『落下の王国』での、観ながらどこで笑えばいいのか笑うにしても中途半端なシリアス具合で、真顔で虎の威を借りられてもどう反応すればいいのか、まさか「パクれる俺カコイイ」とは思ってな…

映画:ディクテーター 身元不明でニューヨーク(監督:ラリー・チャールズ)

サシャ・バロン・コーエン扮するアラブの独裁者がニューヨークで右往左往する話である。絵に描いたような独裁者なのでしょっちゅう暗殺されかかるため常に影武者をたてているのだが、側近に裏切られ影武者が本物ということになってしまうのである。 映画館に…

映画:トータル・リコール(監督:レン・ワイズマン)

前作のシュワちゃん版も観てないし原作も読んでない。なのに予告編のパッと観で「あー、これ知ってるー」と思ったのだが、それはスペース・コブラだ。寺沢武一のほうがオマージュだったのだろうな。見聞によると今回はどうやら原作や前作と比べると地味でス…

映画:アベンジャーズ(監督:ジョス・ウェドン)

アベンジャーズを観てきたのである。同行の熊に「バットマンは出てこないの? スパイダーマンは?」と訊いては、子どもに言い聞かせるように噛んで含めて「大人の事情で出てこないんだよ」と教えられ、ジャンプとマガジンみたいなもんか、とテキトーに納得し…

映画:ローマ法王の休日(監督:ナンニ・モレッティ)

前法王が逝去し、しきたり通りのコンクラーベで新たに新法王が選出された。しかし選ばれた当人はその責任と重圧に耐えられず、逃げ出してしまう。 最後のオチで呆気にとられて口がポカーンと開いてしまった。しかしよく考えてみると聖職者のみんながみんな神…

映画:ダークナイト ライジング(監督:クリストファー・ノーラン)

“伝説が、壮絶に、終わる!” こんな煽り文句にふさわしい3部作の最終話であった。165分という長さだけど、前作の『ダークナイト』(152分)よりも更に短く感じた。 途中の展開は米軍の置かれた状況だとか武力についてだとか世相を反映しているのかななどと考…

映画:夜のとばりの物語(監督:ミッシェル・オスロ)

ミッシェル・オスロ監督のアニメは三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーシリーズのDVDで初めて観た。シャープな輪郭で色彩の氾濫する背景に、影絵の人物が踊る。エキゾチックな物語が多く、背景のデザインもそれに合わせて豊かに変わっていく。中でもイスラム世…

映画:アタック・ザ・ブロック(監督:ジョー・コーニッシュ)

悪ガキどもが大活躍してエイリアンから団地を救う。はっきりいってストーリーはそれだけ。しかしアメリカではなくロンドンが舞台というところで目先が変わってとても面白かったんである。種明かしも英国らしいというかなんというか冷静かつドライで明確な理…

DVD:レスラー(監督:ダーレン・アロノフスキー )

なんか書けといわれたので書いてみた。ちょっと前の映画だしいいよねってことでオチに触れている。ネタバレを厭う向きはご注意めされたし。レスラー スペシャル・エディション [Blu-ray]出版社/メーカー: 日活発売日: 2010/01/15メディア: Blu-ray クリック:…

映画:MIB3/メン・イン・ブラック3(監督:バリー・ソネンフェルド)

2が10年前、初作は14年前なのだそうな。説明するまでもないが、普通の人は知らないけど実は多種多様な宇宙人が地球に来ていて人々の間に紛れ込んでいるというのが基本設定のコメディである。今回は時間を遡って相棒を殺そうとする殺し屋を事前に阻止するため…

映画:ダーク・シャドウ(監督:ティム・バートン)

ティム・バートンとジョニー・デップのタッグの新作である。はみ出しものの悲哀というのは相変わらずのテーマなのだけど、シザーハンズがシリアスぶった尻の青いガキの感傷だったのに対し、今度はコメディになっているのが「お、大人になったな」という印象…

映画:第九軍団のワシ(監督:ケヴィン・マクドナルド)

時は西暦140年、辺境ブリテンで繰り広げられるそれぞれの誇りと矜持をかけた闘いである。ローマ人兵士のマーカスは過去に失ったローマの紋章であり軍団の旗印であるワシの像を取り返すために、ブリテン人奴隷のエスカとともにハドリアヌスの長城を越えて北を…

映画:長ぐつをはいたネコ(監督:クリス・ミラー)

にゃーにゃー! たしったしっ! ふぎゃあぁ! ぐわっぐわっ! きゅるぴーん! ふにゃあ!*1 *1:可愛らしい猫ちゃんが動く映像を3Dで観るだけの映画なので、特に言うことはない。

映画:シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(監督:ガイ・リッチー)

シャーロック・ホームズの2作目である。 どれから言及したらいいのかと迷うほどもりもり盛り込んできておなかいっぱいの1本である。モリアーティ教授にマイクロフト兄。まつろわぬ民に怪しげなコサック、国家元首と外交官。事件、爆発、狙撃、毒。などなど、…

ヒューゴの不思議な発明(監督:マーティン・スコセッシ)

邦題は助詞が間違ってると思う。 孤児になったヒューゴは駅の壁の中、時計塔で暮らしている。10歳くらいなのかな。公安官に見つかると孤児院に放り込まれてしまうので人目を盗み、現金もないので食べ物は売店やパン屋で毎日掠め盗る日々。行方不明になった養…

映画:TIME/タイム(監督:アンドリュー・ニコル)

科学技術の進歩によりすべての人類は25歳で肉体の加齢が止まるようになった。その代わりに時限式の体内時計が仕込まれており、25歳になると同時にそれが残された時間を刻みだす。余命時間が通貨となって流通しており、時間がなくなった瞬間に死んでしまう。…

映画:ドラゴン・タトゥーの女(監督:デヴィッド・フィンチャー)

原作はスウェーデンのベストセラーなのだそうだが、寡聞にして読んだことはない。3年前にスウェーデンでも映画化されていたようだが、そちらも未見。 北極圏に近い国の冬の話なので、画面が寒い寒い。雪や霜の白さに昔ながらの暗色系の石と木の内装がよく馴…

映画:ペントハウス(監督:ブレット・ラトナー)

ベン・スティラーとエディ・マーフィだし、もっとゆるい感じのコメディなのかと観に行ったのだが、意外に骨太な痛快復讐譚だったのは嬉しい誤算であった。復讐譚とはいえ血で血を洗うような凄惨ものではなく、搾取された金を取り返す頭脳戦なので『スティン…

DVD:スーパー!(監督:ジェームズ・ガン)

一般人が義憤に駆られて自前のコスチュームを身につけ、街に蔓延る悪と闘う。散々いわれているけども、型としては『キック・アス』とよく似ている。しかし『キック・アス』が毒の中にも爽快感があって、むしろそれが複雑な気分にさせられたのに対し、こちら…

映画:ダーク・フェアリー(監督:トロイ・ニクシー)

1973年のドラマ「地下室の魔物」のリメイクなのだそうな。ドラマのほうは観たことがなかった。 映画が始まってすぐ、そういや私は脅かしホラーが苦手なんだった! と思い出したがあとのまつり。明るい部屋でビールでも飲みながら観る分にはいいのだが、音響…

観たDVD・殺伐系〜『メカニック』『ロシアン・ルーレット』『ラスト・ターゲット』『ファースター 怒りの銃弾』

メカニック(監督:サイモン・ウェスト) メカニック ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2011/11/02メディア: Blu-ray購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (15件) を見るアーサ…

映画:ブリューゲルの動く絵(監督:レフ・マイェフスキ)

ブリューゲル父さんの絵が動くというので観に行ったのだった。が、好みの問題というか解釈の違いなんだろうけど、内容はどうもピンとこなかった。私が求めていたものと違っていたんだろうな。思い込みが強すぎたのかもしれない。 題材にされたのは『十字架を…